組み込み時は独自の仕様に注意
実際にパーツを組み込んでみると、先に述べた通り内部レイアウトに余裕があるため、作業は比較的ラクだ。ただし、ビデオカードを直接マザーに取り付ける場合でも、いったん垂直配置用のブラケットを取り外す必要があるといった独自仕様ゆえの手間があるので、そこは気を付けたいところ。PCケース側のLEDやファンハブ、Type-Cコネクターの配線も必要なので、自作PCに慣れていない場合は特に配線に手間取るかもしれないが、そこはハイエンドケースの宿命でもあり、致し方ないこととも言える。
電源を入れるとフロント部のROGロゴやデザインパターンが綺麗に光るため、見栄えは非常にいい。ポイントとして、電源ユニットの側面を見せるためのウィンドウがあるので、ここに「ROG THOR」などの製品を持ってくるとさらにインパクトを出せるだろう。写真では天面にラジエーターを装着し、ビデオカードに「ROG-STRIX-RTX2080TI-O11G-GAMING」を使用しているが、前面にも十分すぎるスペースがあるため、本格水冷システムを導入したり、GPUの水冷化を試してみるのも面白いかもしれない。
まとめ:価格に見合った所有欲を与えてくれる“純正”の秀作
予想実売価格は4万3000円前後。PCケースとしては高価な部類に入るが、価格に見合った所有欲を与えてくれるタイプの製品だ。増え続けているROG系パーツと組み合わせて統一感を出すのも良し、他のパーツで良い組み合わせを探すも良し、ハイエンドパーツで組んだPCをLANパーティーに持ち込むための“鎧”として運用するも良しなので、予算が許すのであれば多くのコアユーザーにオススメできる。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう