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14.0型狭額縁で1㎏以下の構成も選べる「VAIO SX14」のビジネス版

新VAIO Pro PKは「働き方改革」の救世主、USB充電や4K表示にも対応

2019年01月28日 13時00分更新

USB Type-C搭載しパフォーマンスもアップ

 インターフェースは、VAIO Pro PAで採用されていた、PD対応のUSB Type-C端子を搭載。これにより、たとえばドッキングステーションと接続すれば、オフィスで利用する際はケーブル1本でディスプレーや周辺機器、LANなどと接続が可能となり、モバイルワークとオフィスワークの切り替えがスムーズに行える。

↑左右のインターフェース。右側にUSB Type-Cが新たに備わった

 さらに、ACアダプターだけでなく、USB Power Delivery(USB PD)対応の充電器からの急速充電が可能。USB PD対応のACアダプターは、スマホやほかの機器の充電にも兼用できるので、荷物を減らすことが可能だ。

 また、モバイルバッテリーを使った給電によるバッテリー駆動時間の延命もできるようになって降り、スマホ用の一般的な5V充電器でも充電可能だ。つまり、出張時にACアダプターを忘れた場合でも、スマホの充電器やホテル備え付けのUSB端子などで対応できることになる。スマホ用の充電器は、いまや100円ショップでも手に入るものになった。近くのショップで手軽に購入できるメリットは大きい。ただし、5Vアシスト充電という名称が示す通り、5V充電器を利用した充電は7.5時間かかる。あくまでもやむを得ない場合に使うものになる。

↑PD対応の充電器を利用すれば、急速充電も可能。スマホと兼用も可能だ

 とはいえ、バッテリーは、4KではなくフルHDのモデルであれば、公称で10時間程度持つ(4Kモデルは8時間程度に減る)ので、1日仕事をして部屋に帰ったら本体の電源を落として、充電を開始。朝までには、再び満充電の状態で仕事に向かえることになる。

 このUSB Type-C端子は、3.1 Gen2に対応していることも見逃せない。2018年秋に登場した2in1機「VAIO Pro PA」もUSB Type-C端子を搭載していたが、USB 3.0対応だったため、「VAIO Pro PK」は将来を見据えた仕様になっている。

 パフォーマンス面においても見直されている。最新CPUであるインテルCore iシリーズを採用。それに加え、Core i5もi7搭載モデルは、よりパフォーマンスアップさせるVAIO TruePerformance(VTP)に対応。しかも、CPUも変わったことでさらなるパフォーマンスの向上を目指し、再設計を施している。

↑VTPもさらに突き詰め、高温になるホットスポットをつくらないよう、風の流れを計算。電波に悪影響を及ぼさないようにCPUを囲う遮蔽板もさらに穴を増やして、温度上昇を少しでも抑える努力をしている

 その結果、Core i7-8565U(1.80GHz/最大4.60GHz)プロセッサーでVTPありとなしで、約25%のパフォーマンス向上を果たしている。ここまでCPUパフォーマンスを引き出しているメーカーはなかなかない。これにより、重めの作業をこなすときにかなりの差がつくことになり、それは作業効率アップにつながることを意味する。

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←↑「PCMARK 8」での計測結果。動作周波数とCPU温度のグラフでも、VTPオン時(右上)とオフ時(左下)では、下限まで落ちる頻度が違うことがわかる

↑「CHINEBENCH R15」での結果は、VTPありでCPUが667cb(左)、VTPなしで411cb(右)と、その差は歴然

 そして、液晶も4K解像度(3840×2160ドット)が選択可能となり、さらに広い作業領域を手に入れた。もちろん14インチサイズに4K解像度は少々オーバースペックかもしれない。しかし、フルHD解像度より、きめ細かな表示が可能となり、文字を表示してもくっきり鮮明になる。このため、目が疲れにくくなり、画像や縮小表示させてもディテールを損なうことがないので、作業がスムーズに進むはずだ。

↑狭額縁により大画面化に成功している

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←↑4K液晶で表示を100%、200%、300%にしたときのデスクトップ。標準では300%表示だが、文字が判読できる175%から200%表示がおすすめ

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