モダンなDX12タイトルでも傾向は似ている
続いては「Shadow of the Tomb Raider」で試す。DirectX12モード、画質は“最高”とし、アンチエイリアスは“TAA”とした。フレームレートの計測は内蔵ベンチマークモードを使用している。グラフ中の各数値の示す意味はForza Horizon 4と同じだ。
フルHD時ではRTX 2080 Ti FEと大差なく、WQHD以上になると差が出る傾向はこのゲームでも変わらない。だが8K(DSR)になると、VRAM 12GB以下のGPUでは著しくパフォーマンスが落ちる点はFar Cry 5やMONSTER HUNTER: WORLDなどでも見られた傾向だ。
ゲーム検証の〆は「Battlefield V」に飾っていただこう。検証GPUが少ないのでDXR無効(DX12モード)とDXR有効時をひとつのグラフにまとめている。画質は“最高”をベースに、DXR有効時に推奨されている“ビネット効果”などの特殊効果をオフ、DXR有効時はDXRレイトレースリフレクション品質も“最高”に設定している。
テストはシングルプレイ用キャンペーン“ティライユール”の“平等”ステージにおける一定のコースを移動する際のフレームレートを「OCAT」で測定した。
テストに使用したステージはレイトレーシングの反射以上に植生表現がパフォーマンスの足を引っ張るため、DXR有効時はTITAN RTXと言えどWQHDでプレイするのが精一杯だ。4K解像度までの環境ではDXR有効・無効に関わらずTITAN RTXはRTX 2080 Ti FEの3~4%増し程度に収まっているが、8K(DSR)ではVRAM使用量の問題からTITAN RTX以外のフレームレートが一気に低下する。
特にTITAN VはDXR無効時でも8K(DSR)時はほぼ動けないほど低速になるが、VRAMのより少ないRTX 2080 Ti FEはDXR無効ならなんとか動けるので、Turingで追加されたCUDAコアの改善が鍵になっていると考えられる。
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