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4Kパネル狭額縁は、VAIO Zに対する回答でもある

14型で999gの新VAIO SX14は、見えない部分のこだわりがスゴイ

2019年01月17日 16時00分更新

4Kパネルの表示は非常に高精細だ

 さらにこだわりを感じさせるのがアンテナ位置だ。狭額縁を採用したPCの多くでは、Wi-Fiなどのアンテナをキーボード側に備えている場合が多いが、VAIO SX14では電波をとらえやすい上部に設置している。事務机では金属製のものも多く、電波が反射するなどして特性が狂いやすい。こうしたノイズ源から極力距離を取るという真面目なアプローチを継続した。

リブの構造と配線に注目。右がVAIO SX14。

 とはいえ、配線やアンテナ面積といった課題があるが、ここは細径アンテナケーブルを液晶パネルの裏側に通す構造にしたり、アンテナパーツを立体化して特性を上げるといった形で解決している。基本的なレイアウトは同じであるものの、従来モデルと比べて細部が異なっている。LTE用のアンテナは幅が周波数、高さが感度に影響する部分だという。

 また、特にLTEモジュールはノイズ(電磁波)の影響を受けやすいため、CPUや電源まわりをシールドしている。しかしそれでは熱がこもってしまうため、サーマルモジュールのヒートパイプを使って外に引き出しているほか、天面だけでなく側面にも通気口を空けて放熱しやすくした。

左がVAIO SX14、右がVAIO S13のシールド。

 LTEモジュールは、VAIO A12同様、3キャリア対応で、2.5GHz帯のBand 41にも対応。感度を上げている。

訂正とお詫び:Band 41の周波数の記載を正しいものに修正しました。(1月21日)

 熱対策に関しては、ビス止めのサーマルバットの処理の仕方にも工夫。ここが熱源に触れてしまうと、ヒートスポットになってしまうため、位置をずらしている。発熱が高いCore i7モデルについては、ヒートシンク素材を熱伝導率が高い銅に変えている(下位モデルは軽量性を重視するためアルミ製)。ファンで吸って排気口から外に吐き出すが、空気の流れを整える構造も入れたそうだ。

下から見るとネジを止める位置が異なっている

スペックによって銅製またはアルミ製のヒートシンクを使う。

 パフォーマンス面では、昨年のVAIO S11/S13に引き続き「VAIO True Performance」に対応する。CPUはWhiskey Lakeこと、Core i7-8565Uなど最新世代に変更となった。VAIOの検証では、VAIO S13の8550Uから8565Uへの変更によりCPUパフォーマンスは115%に向上。さらにVAIO TruePerformanceの利用により、CINEBENCH R15.0.3.8で約25%の性能改善が得られる。

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