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モバイルワークの7つの不安にこたえる「VAIO Pro PJ」

メインマシンとして使える900g以下PCが、働き方改革の課題を解決する

2019年08月02日 09時00分更新

 働き方改革の推進の中で、モバイルワークの導入はとても重要な役割を果たす。

 しかし、これまでデスクトップ中心に実施してきた作業を、そのままノートに移行すると支障が出そうで、踏み切れないというケースも少なからず発生しそうだ。携帯してどこでも作業できる利便性がある一方で、大画面ディスプレーや周辺機器の接続した際の作業効率や拡張性が犠牲となり、キーボードの使いにくさといったと不満も出やすい。

 そんな中、VAIOが法人向けに投入する「VAIO Pro PJ」(VAIO SX12の法人モデル)は、小型軽量でもスペックや拡張性を犠牲にしないという点で注目の存在だ。

 12.5インチのフルHD液晶を搭載しながら、ボディーサイズは11.6インチ液晶搭載の従来機「VAIO Pro PF」(VAIO S11の法人モデル)とほとんど変わらない。ミニマムサイズでありながらメインマシンに昇格させたVAIO Pro PJは、これからのビジネスにおいてメインストリームとなりうる存在だ。そんなVAIO Pro PJが、企業が抱えるモバイルワークの課題にどうこたえられそうかを検討する。

1.毎日持ち運ぶには1㎏以上のノートでは負担になりやすいのでは?
→重量900gの筐体で解決

 法人向けのノートパソコンを広く眺めると、モバイルノートの主流は12~14型クラスのスリム機となる。しかし、海外ブランドを中心に見ると、1kgを超えるものが大半だ。1.2kg程度でもモバイルとして販売されている場合が多い。

 モバイルで重要なのは、持ち運びやすいサイズ感と重量、そして堅牢性だが、実際には「持ち運べはするが、軽快で快適とまでは言いにくいもの」が主流になっている。

 VAIO Pro PJは、ボディーサイズが約287.8(W)×203.3(D)×15.7~18.0(H)mm、最大重量は約897gと非常に軽量コンパクトな部類に入る。11.6インチモデルのVAIO Pro PFが約283.4(W)×195.5(D)× 15.0~17.9(H)mm、最大重量約870gだったので、VAIO Pro PFより数ミリ大きく27g重いことになるが、液晶サイズが12.5インチへなったことを考えるとわずかと言っていい差に収まっている。

 モバイルをするには、やはり重量は極力軽いほうがいいし、ボディーサイズもカバンへの収納を考えるとA4の紙(210×297mm)より小さいほうがいい。そのうえで、日本の通勤事情を鑑みたボディー剛性が必要だ。軽量と高剛性の両立はなかなか難しいものだが、UDカーボンの採用と、構造の再設計で従来どおりの過酷な試験をパスしている。

 大画面でありながら、フットプリントをA4サイズ未満に収め、剛性を保ちつつ重量が900gを切るVAIO Pro PJなら、携帯性の不満を大きく低減してくれるだろう。

2.ノートではキーボードが打ちにくいのでは?
→フルピッチキーボードの搭載で軽快なタイピング性を確保

 かつてはメインマシンとサブノートという言葉があったが、モバイルノートはサイズの制約によって、特にキーボードの打ち心地に我慢が生じやすい。キーサイズやストロークと言ったものに加えて、不自然なレイアウトなども課題となる。しかし、机で働くのと同じ作業を社外でもするのであれば、ここに手を抜かれては困る。

 VAIO Pro PJは12.5インチサイズでありながら、フルピッチ(約19mm)を実現するようキーボードを再設計した。11.6インチでほぼ同サイズのVAIO Pro PFのキーピッチは約16.95mmだったことを考えると大きな改善だ。ボディーサイズを大きく変えずに、13インチ、14インチクラスのモバイル機に匹敵する、キータッチのフィーリングや静音性の確保、キートップの防汚加工なども一切妥協せずにボディー幅ギリギリまでキーを広げている。

 また、12.5インチのディスプレーを搭載することで、若干伸びた奥行きにより、パームレスト部分が広がり、より打ちやすさが増している。チルトアップヒンジによる傾斜もデスクトップマシンのキーボードと遜色なく、無限パームレストにより、手首の負担も少ない。デスクトップ環境と同等とまではいかないまでも、より大きなノートと比較しても遜色ないタイピングができる点は、注目したい。

3.できる作業に制限が出るのでは?
→インターフェースの充実でアダプターなしに大画面ディスプレーを接続可能

 周辺機器と接続するための拡張性は、ノートでは犠牲になりやすい部分だ。海外メーカーのモバイルノートでは、レガシーなインターフェースを排除して、より薄くしようとしているものが目立つが、日本の企業環境では少し困るケースも出てくる。

 例えば、共用スペースに置いたディスプレーを活用する際には、いまだにVGA接続の場合もあるし、セキュリティの確保のため、LAN端子を使って接続するPCを管理する必要も生じる。もちろん、アダプターを介せば、USB端子などから出力してこれらの機器と接続することもできなくはない。しかし、いつ必要になるかわからない変換アダプターを常に持ち運ぶというのは煩雑だし、紛失などの管理を情報システム部がするというのも負担がかかる。モバイルワークならではの即応性を阻害する要因になりかねない。

 VAIO Pro PJは、拡張性の豊富さが特徴だ。14インチモデルの「VAIO Pro PK」(VAIO SX14の法人モデル)のインターフェースと同様の構成になっており、VGAもLANもHDMIも装備。さらにUSB 3.1 Gen2のType-C端子も備えているので、DisplayPortでの出力も可能。USB 3.0端子も2つ備え、SDカードスロットも用意されているため、フリーアドレスなどを導入している会社で、必要に応じて集中スペースなどでデスクトップ並みの環境で働きたいといった場合にも便利だ。

 さらに、最近はディスプレーにUSB Power Delivery対応の、USB Type-C端子を搭載しているモデルがある。このようなディスプレーを利用すれば、作業と同時に本体の充電も進められる。オフィスでは大画面で作業したいというニーズと、作業が終わった際には電池切れになっていては困るというニーズの両方に応えられる。つまり外出先から戻り、ケーブル一本挿すだけで従来と変わらないデスクトップ環境に変身するのだ。VAIO Pro PJならオフィスワークとモバイルワークとの切り替えが非常に簡単にできるはずだ。

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