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折りたたみ型や5Gスマホをファーウェイのキーマンが語る!

2018年12月04日 10時00分更新

2019年には5G対応スマホが出るだろう

──来年、2019年はどのような1年になると考えていますか?

Xu氏 まず、4Gの市場では引き続き安定した販売数を見込めると考えています。先進国では若干減少するかもしれませんが、新興国ではフィーチャーフォンからスマートフォンへの移行がまだまだ進んでいます。

 一方、5G市場に関しては世界各国のキャリアが商用化を進めていくことで、5Gスマートフォンや5G CPE(Customer Premises Equipment)が登場するでしょう。しかし数はまだ少なく、本格的な普及は2020年以降だと思います。もちろん5Gの開始に対して弊社も積極的に端末の準備を進めています。

──その5G端末はいつごろ登場しますか?

Xu氏 来年、2019年には5Gスマートフォン、5G CPEを出す予定です。日本やヨーロッパ、中国など多くの国のキャリアが5Gの商用化を始めるでしょう。しかし、端末はそれほどボリュームが出るものではないと思います。2019年はパイロット、試験として使われる用途が多いと考えています。弊社にとってもユーザーの使用体験を一番に考えて製品開発をしています。

HUAWEIとHonorブランドの住み分け

──スマートフォンのブランドについてお聞きします。御社の「Huawei」と「Honor」ブランドはどのようなすみ分けで展開していくのでしょう?

Xu氏 Honorは当初、中国のEコマースの急成長に合わせて、新しいビジネスモデルを試そうと考えて展開を始めました。この5年間を振り返ると、中国の消費者がEコマース経由で購入した端末の量は、全体の販売量の20~25%を占めます。そのため中国では2つのブランドをしっかりと分け、異なるターゲットユーザー向けに製品を展開しています。消費者の方々により大きな選択肢を提供しようと考えているのです。社内でもブランディング・販売・マーケティングなどはすべてこの2つのブランドは分けて行っています。

 一方、海外の一部の国でも2つを独立したブランドで展開していますが多くはありません。そのため、海外ではファーウェイのブランドをしっかりと立ち上げることに専念したいと考えています。われわれ自身のリソースが限られているのも理由の一つになります。

──ファーウェイブランドのスマートフォンも「P」「Mate」「Nova」と3つのラインナップを展開しています。それぞれ似通った製品になってしまわないのでしょうか?

Xu氏 いま、スマートフォンの技術進化はとても速くなっています。その中であらゆるユーザー層に製品を提供したいと考えています。Mateシリーズは最新チップセットを搭載、Pシリーズは色やデザインなど外観とカメラ機能の強化で差別化をしています。年にこの2つのシリーズのフラッグシップを出すことで製品展開を深めていきたいと考えています。

 ちなみに昨日、日本の量販店をいくつか回ってみたところ、弊社製品のケースなどアクセサリーがたくさん販売されているのを見ることができました。弊社製品が受け入れられ、消費者ニーズが多様化していることを実感できました。

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