「BFV」はSLI構成が裏目に
もうひとつ極端な例として、「バトルフィールド V」で計測したベンチマーク結果を紹介したい。同タイトルは初のリアルタイムレイトレーシング対応タイトルということで、レイトレーシング(DXR)有効時は相当に重い動作となるのが特徴だが、2018年11月30日時点でSLIには対応していない。今回はシングルプレイモード「大戦の書」の「北極光」ステージにて、特定ルート移動時のフレームレートを「Afterburner」を使って計測したが、いずれの結果もシングル時よりもSLI時のほうがフレームレートが下がってしまっている。「4K解像度でレイトレーシングをバリバリに効かせて快適に遊びたい!」という人にとっては物足りない結果とは思うが、こればかりは正式対応を待つのがベターだろう(今後も対応がない、という可能性もあるが)。
以上のように、対応タイトルによりけりな側面が強いSLIだが、局地的にでも最大性能を発揮できるロマンや、組み上げたPCの圧倒的な存在感を楽しみたいなら導入する価値は十分にある。ただし、RTX 2080 Ti搭載のグラフィックボードを2枚揃えるとなるとGPUだけでも合計価格が40万円そこそこになってしまうため、綿密な検討を忘れずに……。
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