片手でもしっかりグリップできて持ちやすいTX2
ではTX2とRX100M6を比べながら見ていこう。決定的に違うのはサイズ。どちらもファインダー内蔵高倍率ズーム機だが、RX100M6の方が一回り小さい。
ここで注目すべきは、グリップ。
TX2はレンズの横に右手でグリップするスペースが十分にあり、グリップ部の出っ張りや滑り止めもついているので片手でしっかりホールドできるデザインを採用。赤いラインも印象的だ。
対してRX100M6は全面がフラットでさらさらしている上にレンズ横が狭いため、右手で握るためのスペースが狭く、片手で持つと落としそうになる。これは残念な点だ。
RX100シリーズには両面テープで貼り付ける専用のグリップがソニーから発売されており、本格的に使うならそれを利用するのがいいだろう。グリップがすごく安定するはず。
小さいボディーにチルトモニターと
ポップアップ式EVFを詰め込んだRX100M6
続いて上から、レンズを一番伸ばした状態で比較。当然、より望遠の長いTX2の方がレンズが長く伸びるわけだが、どちらもよくこのボディーにこのレンズを収納したよなと思うことしきり。TX2の方がちょっと分厚くて重い。
続いて背面。TX2は左上にファインダーを持っているのが特徴。その分、ボディーが大きいので、操作系にも余裕があり、ボタンも多め。「4Kフォト」ボタンと「フォーカスセレクト」ボタンがパナソニックの特徴だ。
RX100M6はボディーが小さいのでモニター右側の操作系がちょっと窮屈。でも、このサイズでポップアップファインダーとチルト式モニターを両立させているのはかなりすごい。
ポップアップファインダーはボディー横のレバーを下げるとぴょこんと飛び出てくる。RX100M5まではファインダーが飛び出たあと、指で接眼部を引っ張り出す必要があったが、RX100M6はそれが不要で、ポップアップしたらすぐ使える。これはいい。
ファインダーの見やすさはRX100M6が上
タッチパネルの操作性はTX2がいい感じ
TX2とRX100M6、どちらもファインダー(EVF)を搭載しているのだが、その見やすさにはちょっと差があった。
TX2はTX1に比べるとかなりよくなったものの、ちょっとコントラストと精細感が低い。その点、RX100M6の方がクッキリしていて見やすい。ファインダーでの撮影がメインならRX100M6の方がおすすめだ。
タッチパネルはどちらも搭載しているが、TX2の方が一日の長がある感じ。
TX2は多くの操作をタッチパネルで行なえるほか、タッチAF時のレスポンスもいい。このあたりは早くからタッチパネルに対応してきたパナソニックならではだろう。
RX100M6は同シリーズで初のタッチパネル搭載となった。ほぼタッチAF専用でメニュー操作などには使えないのが残念。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります