前回記事に引き続き、軽快な装着感と耳をふさがずに周囲の音が聞こえながら、スマートフォンの音声を聴くことのできる「Xperia Ear Duo」をご紹介いたします。
Xperia Ear Duoは、音を聞くだけにとどまらず、自分が話しかけると操作を手伝ってくれたり、スマートホンに通知がくると音声で教えてくれたりといった「声のアシスタント」を手に入れられます。まずはAndroid専用の「Xperia Ear Duo」アプリを、今使っているスマートフォンにインストールしておく必要があります。
Xperia Ear Duoを耳に装着すると「こんにちは! 5月6日日曜日午後○時○分です。東京の品川の天気は晴れ、最高気温20度、最低気温15度です。今日のニュースは~」といった具合に、現在の状況や最新ニュースまでをお知らせしてくれます。
また、自宅や職場を登録しておくことで複数のセンサー(近接、加速度、ジャイロ、気圧、方位、スマホのGPSなど)からユーザーの状況を認識して、知りたいときに知りたい情報をXperia Ear Duoが教えてくれます。
例えば、朝の通勤中に天気やその日のひとこと、最新のニュースなどを読み上げたり、職場に到着すると次のスケジュールを読み上げてくれたり、時報を教えてくれたり……。「おせっかいすぎる」と思ったら、アプリから不要な情報をオフにもできます。
スマートフォンにメッセージやメール、カレンダーの通知があればその内容もアシスタントの声でお知らせしてくれます。いつもスマホの画面を見続けているのであれば通知内にすぐ気付けるものですが、いつもチェックしているわけにはいかないものです。しかし、作業をしている時に通知を音声でお知らせしてくれるだけで、気づくことができます。まさに、気が利くアシスタントといった感覚です。
話しかけてコントロールできるボイスアシスタントは、Assistant for Xperia以外に、Googleアシスタント、LINEの音声アシスタント「Clova」も利用できます。
Xperia Ear Duoから新しく対応したClovaの特徴としておもしろいのは、LINEのメッセージを読み上げてくれたり、音声でLINEメッセージを送信できることです。音声操作でLINEを送信するとなると「違う人にとんでもない内容を送ってしまったら大変なことになるのでは?」と心配です。
しかし、そこはよく考えられており、音声で送信できる相手は「トークできる友達」として自分が登録した友達に限定されることと、友達の呼び名を前もってしっかりと決めておけること。伝えたいメッセージを話した後に「◯◯さんに送りますか?」と確認した後に送信します。
音声で伝えるとなると、いつもテキストで入力している文体とは違ってかしこまってしまいがちです。それも、Clovaから音声で送ったLINEメッセージの下に「Clova」という表記がつくので、友達にあらかじめ説明しておくと、メッセージが届いたときに「音声で送ってきた文章なんだ」とわかってもらえるはずです。
Clovaから、LINE Musicやradikoを音声で操ることもできます。「Clova、何か音楽を流して」「Clova、◯◯の曲を再生して」と話しかけてコントロールしたり「ラジコをかけて」と話しかけてラジオを再生したり「次の局」を選曲できます。
音声コントロールでもっとも重要なことは、こちらが話した言葉をきちんと理解してくれるかどうかです。
Xperia Ear Duoには片側に2個、計4個のマイクを備えており、周囲のノイズと音声をそれぞれ集音して、周囲ノイズのみを分離してクリアな音声だけを届ける「クアッドビームフォーミングマイク」を備えています。このおかげで音声認識もスムーズで、ハンズフリーでもとてもクリアに通話できます。
Xperia Ear Duoの左右の本体ユニットの平らな部分には、タッチパッド機能もあります。左ユニットは、シングルタップ/ダブルタップ/トリプルタップで、メディアの再生と一時停止、次のトラック、前のトラックといった操作ができます。左右どちらもタッチパッドを指でスライドすると、音量の大小といったコントロールができます。
これらの機能は左ユニットの長押しと、右ユニットのシングルタップ/ダブルタップ/トリプルタップ/長押しといった操作を、アプリの設定から自分の好みでカスタマイズできるようになっています。
頭をタテやヨコに振っての「はい/いいえ」の応答や、右や左にふる動作にも操作を割り当てられます。
アプリ設定からは、着信にうなずいて応答や首をヨコに降って着信拒否、首をふって通知読み上げをキャンセル、ミュージックアプリ再生時に右を向いて次の曲、左を向いて前の局へスキップといった割り当てが可能です。声を出しづらい環境の場合を含め、タッチやヘッドジェスチャーの操作を分担させることができ、ストレスも減ります。
ほかにも、最大5人でグループチャットができる「Anytime Talk」というおもしろい機能があります。トランシーバーのようにリアルタイムにトークができ、耳に入れるだけでメンバーとつながり、タッチパッドを長押しすれば自分の声が相手に届きます。
話すのが難しい場合には、ヘッドジェスチャーであらかじめ録音しておいたサウンドを送信することもできます。みんなでハイキングする際やスポーツ中に、手にスマホをもつことなくコミュニケーションをとることができます。
Xperia Ear Duoを身につけていると、まわりの環境音が聞こえながら、BGMのように流れる音楽を楽しむ、そして必要なお知らせや情報を音声で知らせてくれるという、自分専用の秘書がいるかのような感覚がとても新鮮です。
特にLINEが生命線の方にとっては、Xperia Ear DuoからLINEもLINE Musicも音声(Clova)コントロールできるだけでも便利です。
連携するアプリによっても、アイデアしだいでも自分にとって便利な使い方を見つけられそう。いつものスマートフォンとのペアで使うガジェットとしてXperia Ear Duoを身につけると、きっと今までにはない新しい体験ができると思います。
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