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DeToNatorのガチ自作派プロゲーマーに訊く、自作PCの魅力とは?

2018年04月20日 17時00分更新

「見た目にこだわれるのが自作PCの魅力」

――ここからは最新パーツの話題も取り入れつつ、自作PCの魅力について話していきたいと思います。今回は、ASUSさんのマザーボード「TUF H370-PRO GAMING」および「TUF B360M-E GAMING」を持ってきました(参考記事)。耐久性の高さで人気のTUF GAMINGシリーズですね。最近のパーツはデザインの凝ったものが本当に多いです。このマザーボードだと、基盤の右端が直線ではなくカットされていて、デザイン性を高めていたりとか。

ASUSのH370マザーボード「TUF H370-PRO GAMING」(左)およびB360マザーボード「TUF B360M-E GAMING」(右)

江尻 たしか、このマザーボード自体も光るんですよね。

siorin マザーボードの裏面が光って、ケースに反射して間接照明のようになるんです。

――最近は様々なPCメーカーがライトアップ機能に力を入れているので、そうしたタイプの製品が多くなっていますね。ほとんどすべてのパーツを光らせるのも難しくなくなってきました。

siorin 昔はそういうの、全然なかったですよね。(マザーボードを眺めて)どちらのマザーボードも、特に「あれが足りないなあ」という部分もなくて、すべてきっちり備えているスタンダードな製品だな、という印象です。僕の場合、これから自作PCを作るならLEDテープなどを繋げるコネクターは欲しいので、そういうところもしっかり用意されている最新の製品は魅力的ですね。あとは、リテールではない大型のCPUクーラーも付けやすそうです。はじめて自作PCに触る初心者の方とか、ゲーマーだけど自作はしてこなかった、というユーザーの方が使うにもいいんじゃないかなと思います。

白い部分がライトアップ用の4ピンRGBコネクター。接続したLEDテープやファンを光らせて、カラー・パターンを他のパーツと連動させることも可能だ

――どちらも余計な機能がなくコストパフォーマンスが良いので、幅広いユーザーの方が使っていける製品ですね。ちなみに、ちょっと話が逸れるんですが、siorinさんは好きなPCパーツってどういうものですか?

siorin PCケースとファンですね。

江尻 はじめて聞いた(笑)。

siorin たとえばグラフィックスボードとかだと、PCゲームをやろうとすると「このゲームをこのフレームレートで動かすためにはこれしかない」みたいに、選択肢がかなり限られてきちゃうんです。でも、PCケースとかファンってすごい自由じゃないですか。PCケースは今だとフロントまでガラスやアクリルで光らせることができたりとか、ファンは吸気と排気のバランスを考えたりとか、見た目とかホコリ対策にこだわるのがすごく楽しいですね。僕の場合、PCケースは床に置く派なので、ホコリは気になります。

――PCケースとファンはPCの外観を決める上でもかなり重要なパーツですね。先ほど、デザインにこだわったパーツが増えているという話をしましたが、「PC自作をするからには見た目を気にする」という人は本当に多いですし、siorinさんからもそういうこだわりを感じます。

siorin やっぱり、見た目にこだわれるのが自作PCの一番の楽しみなんじゃないかと思っています。次に組むPCの構成もよく考えていて、それこそASUSさんの「TUF GAMING」シリーズを使って、ブラックとイエロー、グレーをメインにした配色で組みたいなと。LEDテープなんかを使ったライトアップもやりたいです。もともと、CoolerMasterさんのLEDファンとか、ENERMAXさんのとか、ファンも光るタイプの製品が好きですし。

In WinのTUF GAMINGコラボケース「101-TUF GAMING」にも興味津々のsiorin氏

「101-TUF GAMING」。実売価格は1万3500円前後

――失礼ながら、プロゲーマーの方の口から「ENARMAX」というメーカー名が出てくるのをはじめて聞きました(笑)。それはともかく、パーツの配色を気にして、全体のカラーを整えるのは自作PCならではの楽しみ方ですね。ちなみにブラックとイエローといえば、DeToNatorのチームカラーでもあると思いますが……。

siorin そうですね、意識はしてます。ちょうどいいっていうか……(笑)。

江尻 これ、僕がむりやり言わせてるわけじゃないですよ(笑)。

「まずは自作PCを知る機会を作っていきたい」

江尻 (製品を触りながら)でも、パーツを触っていると僕もまた作ってみようかな、って気になってきますね。

――DeToNator公式ホームページでも、siorinさんが自作PCのコラムを書いていたり、自作PC組み立ての配信をされていたり、チームとしても自作PCに対するアプローチはすごくされていますよね。

江尻 やっぱり僕自身もそうだけど、「自作にチャレンジしてみたい」と考えている人自体はすごく多いと思うんですね。でも、今でこそネットで探せば作り方なんて色々なところに書いてあるかもしれないけど、それでも全体の説明書とかがあるわけじゃないので、一歩踏み出すのにけっこう勇気がいると思うんです。そもそも初心者の方は「このパーツが何か」っていうことを理解するのがまず難しいので、そういうところから少しずつ進めていけば、「あ、自分でも分かるんだ」と、多少はしきいも下がるのかなという思いもあるんですが……。

――ひとりで始めるのはけっこう度胸が必要ですよね。僕も最初は「パーツの相性が悪いとうまく起動しない」という話を聞いて尻込みしてたんですが、初めての自作もパーツを組み込むだけで簡単に起動したので、「あ、こんなものか」と拍子抜けした覚えがあります。

江尻 最初って、それこそマザーボードを持つことですらすごく怖かったんですよね。どこを触っていいか分からなくないですか?

――すごく分かります。最初は必死に端のほうをつまんで持ったりしますけど、意外とベタベタ触っても大丈夫なんですよね(笑)。

江尻 だから、まずは知る機会、知識を得る機会を作っていきたい。DeToNatorとしては今後も引き続き、動画であったり、イベントであったり、ゲーマーの方々にも自作PCを知ってもらうための企画をいくつか準備をしています。

――PCの構造への理解が深まると、siorinさんのようにその場でトラブル解決できるようになるというメリットもあるので、興味のある方には挑戦してみてほしいですよね。siorinさんも、すでにSNSなどではファンの方からPC関係の質問に応えていたり、すっかりDeToNatorの「自作PC担当」という感じですが、今後も活躍の場は増えそうですね。

siorin そうですね。最近の自作PCは、力を入れれば本当にいいものができるし、ぜひ一度やってみて欲しいです。僕自身はこだわるならとことんこだわって作りたいタイプなので、そういう人にもおすすめできると思います。これからも、日頃から見て下さっている方に、自作PCの魅力をきちんと伝えていきたいです。

――本日はありがとうございました!

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