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白は難しい素材、挫折もしかけた

New XPS 13の美しいデザインに迫る

2018年01月31日 13時00分更新

第8世代CPUの性能を活かせる冷却機能

 心臓部のCPUには、第8世代のCore i5/i7を搭載。デュアルファン・デュアル排熱パイプによる高い放熱性能を持ち、ターボ・ブースト時の高パフォーマンスもアピールする。

 一方で剛性確保のため、アルミ削り出し筐体を利用し、重量は1.2kgを超してしまうのであるが、もともと感じた無駄を極限まで省いたコンパクトさや凝縮感は魅力。数あるモバイルノートの中でも一歩抜けた印象のある外観である。

 新たな冷却対策として、排熱パイプとファンをそれぞれ2つ搭載。NASAが火星探査機などで利用しているものと同様の熱絶縁フィルム「GORE Themal Insulation」をノートPCとして初めて本体に採用。排熱パイプの一部をこの熱絶縁フィルムで覆うことで冷却効率を高めている。

非常に薄型の筐体であるため、冷却にも苦労したようだ

── 全体にプレミアムな印象のある機種ですが、同一カテゴリーで近いスペックの国内ブランドの製品と比べて安価である点も魅力的です。LTEは非搭載であるものの、Core i7-8550U、16GBメモリー、1TB SSD(NVMe)、4K解像度+タッチの構成で税抜き25万円台ですから、5~6万円は安いのでは?

タナカ 「そこは世界的に売れている製品ですから(笑)。ここは私どもも常に気に掛けている点です。ビジネスを大きくして、全世界に余裕をもって供給できる製造体制を作り、そのうえでホワイトという新しいカラーの製品を作りました。新モデルに関しても、いままで培ってきた基盤を崩してはいけない。盤石な体制を作り、満を持しての投入となります」

── 底面が美しくないノートは設計の出来も良くないと感じることがあります。その意味でXPSは設計の配慮も行き届いた製品だと感じます。

タナカ 「われわれデザイナーの高い要求に対して、エンジニアが答えてくれた結果です。ここまで来るのに約10年かかりました。そのぐらい時間を掛けて実現したものです」

 すでに述べたように、本体は極めてソリッド。細かなところではネジを本体の色に合わせ、底面のアールに合わせて斜めにネジを打ちこむ仕組みとしている。これは2012年のモデルから一貫しているそうだ。

── XPS 13はどちらかというとシンプルさや機能性がにじみ出たデザインで、そこが魅力だと思います。

タナカ 「F1ではないですが、無駄を極限まで排除しています」

── 店頭などで実機を裏返してデザインを確認する人はあまりいないと思いますが、この製品に限っては、ぜひ底面に関してもチェックしてもらいたいです。非常に精度の高いデザインなので、その魅力が読者に伝わるといいですよね。ネジ1本、そして排熱口のソリッドな処理など、細かい部分にも目を向けてほしいです。

タナカ 「先ほど申し上げた底面の処理は、2012年から継続的にやっていることです。そしてそこからネジを少しずつ小さくしています。XPS 13を支えるのはこういう気付かない改善結果の積み重ねですし、自身を持って紹介できる世界最小の13インチノートができたと思っています。そして音もいいですよ。ACアダプターやケーブルは今回すべて白くしましたし、ここも忘れずに!」

── オプションとなりますが、6in1の円形アダプター(Dual USB-C モバイルアダプター DA300、価格1万1200円+税)もよく考えられていると思いました。アクセサリーやオプションのデザインにも注目ですね!

6in1の円形アダプター。HDMI端子やVGA端子などを拡張できる

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