2018年も始まったばかりだが、いかがお過ごしだろうが。普段酒を飲まない私だが、親族が集まる年末と年始だけはどうしても飲まざるを得ないため悩ましいところだった。
そんな読者にとってはどうでもいい話で始める第66回は、そんな酒をテーマにした「Need For Drink」を紹介したい。
夫婦喧嘩は犬も食わない
今この記事を読んでいる読者の方は出会いサイトを利用したことはあるだろうか?大多数の方は使ったことはないと思う。この話を引っ張ったところで私も使ったことがないので、そこは何も言えないが……最初にでてくるタイトル画面が出会い系サイトのマッチングを再現しており、選んだプレイ方法でそのまま始めることができる。マルチ対戦で相手が見つからない場合でも、シングルプレイヤーでゲームはプレイ可能だ。
ゲームのルールは、酒飲み・離婚・財産分与・兄弟間の争いの4つ。酒飲み以外はマルチ専用ルールとなるが、シングルでもプレイできる“酒飲み”を例に挙げるなら、旦那なら家中にある酒(瓶に入った液体なら何でも有)を時間内(設定可能)で全て飲み尽くすこと。嫁の側なら旦那に飲みきられる前に瓶を全てたたき割るというシンプルなルールだ。
家を走り回って酒を見つければカーソルを合わせ、キーボードの“E”を押し続けることで旦那なら酒を飲み、嫁の側なら瓶をたたき割ることができる。ただし、酒を飲む旦那側は嫁の側と比べるとかなりのデメリットを負う。
また、旦那側は酒だけではなく、食べ物も胃に入れなければ胃がアルコールを受付なくなる。時間でも回復はするが、直ぐに飲むためには何かを腹に突っ込む必要がある。そう、“子供のおもちゃ”や“痛んだピザ”であってもだ。
マルチプレイで対戦プレイしている場合、ヒステリックな嫁から散々罵倒される。「子供はどうすんの!?」「近所に合わせる顔がないわ!」等、とにかく散々ともいえる罵倒のオンパレードだ。腐ったピザや子供のおもちゃをつまみにエタノールで酔っ払う旦那なんてそりゃ嫌なものだが・・・・・・ だが、嫁の側では自身の発する罵倒は聞こえないが旦那の常に吐きそうなゲップとうめきだけがスピーカーから響いてくるので、これはこれでまた地獄なのである。さっさと瓶をたたき割ろう。
財産分与と離婚のモードは酒を飲まない全く別のモードになる。離婚はそれぞれの側で指定されたアイテムを先に集めるか、時間内で多く集めた側の勝利となり。財産分与はお互い指定された同じアイテムから先に多くを集めた方の勝利となる。
悲惨すぎる夫婦生活に耐えられるか
現実生活で実際にこの夫婦に遭遇したいと全く思わないのが本作品の凄いところである。酷すぎるアルコール中毒を煩い、香水や溶剤まで飲まなければいけない状態まで落ちぶれた旦那とそれに耐える妻という、本来であれば薦めることに抵抗すらあるのが偽らざる本音である。
だが、ゲームだからこそ実際体験できるテーマであって反面教師になっているのが魅力(?)だ。真面目に書いてしまっているが、そこまで考えているのは私くらいだろう。
もし、一緒に遊んでくれるフレンドがいるならばギフト機能を使ってゲームを送りつけてみよう。値段も手が出しやすく、それこそ缶チューハイを一本買うのと変わらない。年末はフレンドと酒を飲んだり割ったりするのも一つの年越しとして提案してみたい。
なお、この記事を書くのに私は350mlビールを1パック開けた。この後寝ると思うが、多分良い夢が見られるどころか結婚もしていないのに、夢で謎の女性に罵倒されることになるのだろう。皆様は是非、良い1年にしていただきたい。
注:本作品はアルコール中毒と、それによる家庭危機をテーマにした作品ですが、アルコール中毒は立派な病気です。家庭内に実害が出ている場合は本作品のような行動を行なわず、専門医やカウンセラーにご相談ください。また、本作品はそのような事象をテーマとしているため画面酔いや画面の激しい点滅等を伴うため、体調の不調を感じた場合は適度な休憩を取るようにしてください。
「Need For Drink」の推奨動作環境は?
最低環境でもグラフィックの要件がGeForce GTX 460相当、推奨ではGTX 760以上とCPU内蔵GPUはかなり厳しい。だが、本作品はグラフィックもさることながらCPUの使用率が非常に高く、一緒にプレイしていたフレンドの報告でもCPUの使用率が高かったため、CPUの種類を問わず使用率が高い傾向にある。高稼働時のファンの音や消費電力を気にする方は留意した方が良いだろう。
ここまでCPUを使うタイトルもかなり珍しい。CPUもたまには酒を飲みたくなることでもあるのだろうか。
『Need For Drink』
●Room710Games
●199円(2017年11月3日リリース) ※価格は記事掲載時点のものです
対応OS Windows
ジャンル アクション、カジュアル、アドベンチャー、笑える、マルチプレイヤー
■著者:rate-dat
・Steamのプロフィールページ:Steam コミュニティ :: ratedat
・Twitter:@rate_dat
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