有機ELディスプレー、Face ID、新UIなど、今後10年のためのiPhone
iPhone Xを使うとiPhone 8 Plusにはもう戻れない──石川温氏寄稿
サイズ感にあった新しい操作方法
操作面においても、ホームボタンがなくなったことで、大きく変化している。
アプリを使用中、ホーム画面に戻るには、画面下にあるバー表示に引っかけるように上に向けてスワイプする。そのスワイプを途中で止めると、ほかのアプリを選ぶことができ、さらにアプリを選べる段階でさらに押し続けるとアプリを終了させられるモードになる。
コントロールセンターを出すには、画面右上から下に向けてスワイプ。通知を出すには画面上部中央から下に向けてスワイプだ。フレームが細いので、iPhone 8 Plusに比べても指が画面の上下に届きやすいし、ホームボタンがないので、いちいちボタンを押す必要がなく、指がスムーズに動くのが快適だ。
もちろん、これまでのiPhoneとは操作の作法が違うので、はじめは戸惑うことだろう。しかし、それもすぐになれるように思う。慣れてしまえば、後には戻れなくなるほど、サクサクと操作できる。
やはり、iPhone 8 Plusとは違い、「片手でも収まる」というサイズ感がいいのだろう。
カメラ性能も8 Plusを超えている
次の10年に向けたiPhoneとして第1歩を踏み出した
カメラに関しては、iPhone Xでは広角、望遠とも光学式手ブレ補正に対応したことで、さらにさまざまなシーンでの撮影に強くなったと思う。実際にろうそく2本の部屋で赤ちゃんを撮影してみたが、思った以上に手ぶれせず、肌の感じもキッチリと捕らえることができた。
もともと、iPhone 8 Plusでもカメラ性能は高いと実感していたが、iPhone Xではさらに実力が上がっていると予想されるため、これからのカメラ撮影が楽しみになってきた。
iPhone 8 Plusは「これまでの10年の集大成といえるiPhone」で、もちろん満足度は高い。しかし、iPhone Xは、「次の10年に向けた第一歩のiPhone」と言える仕上がりになっている。いまから買うなら、当然、iPhone Xだろう。
10万円以上する値付けは正直言って、悩ましいのだが、やはりガジェット好きを自認しているなら、ぜひとも貯まっているキャリアのポイントを一気にはき出し、「半額」もしくは高額のポイントが返って来るという各キャリアの買い方を工夫して、iPhone Xの新しい世界観を満喫して欲しい。
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