【悲報】編集部員、本番に弱い
16時1分になった瞬間、見えないゴングが鳴らされました。全員が一斉に戦闘モードに突入。そしてすぐ、編集部に「来た!」「来ない!」という声が交錯します。
恐れていたことが起きました。Apple Storeにアクセスできる人と、できない人が分かれてしまったのです。いかに準備をしていたとしても、アクセスできなくては意味がない。こればかりは、運としか言いようがない。スマートフォンの神様が微笑むか、そうでないかの差でしかありません。
接続できなければ、次はうまくいくと祈りながら、再アクセスするしかない。一方、接続してしまえば、あとは予約するだけだったのですが……。
Apple Storeにアクセスできる人はいたものの、この段階にきて焦りだし、操作ミスが頻発。各所から悲鳴が上がります。まさしく戦場。
ただ、「Apple IDとパスワードの入力をミスった!」とか、「AppleCareに入ったほうがいいかな……」とか、「発送先の住所入れなきゃ」とか、いずれもイージーミスというか、前もって準備しておけることばかり。
こうなる事態を防ぐためにiPhone X予約の解説記事を書いたんでしょうが! 編集部員なのに読んでないんですか! と呆れましたが、一刻も早くと言われると、焦っていつも通りのことができないものかもしれません。「Apple IDってなんだっけ?」と叫ぶ人までいました。もう知りません。
筆者もさすがにこれほどの狼狽ぶりは予想していませんでした。「【悲報】アスキー編集部、iPhone X予約で全滅」という見出しで記事を書かなくてはいけないかもな……と絶望しました。もうあとの祭りです。
それでも勝つ人はいるものです
とはいえ、16時1分からアクセスを繰り返し、買い方を予習していたこともあって、無事に予約(なおかつ、到着日が当日or当日に店頭受取)を完了した人たちが現れ始めました。
それにしても、さすがiPhone X。予約開始から5分後、およそ16時6分の時点で、「お届け予定日」が発売日より後になるとの表示が表れ始めたようです。予約そのものができなかった人はいませんでしたが、発売日に受け取れる/受け取れないで差が出てしまいました。
新しいものは誰よりも先に受け取りたい、速さこそ正義のアスキー編集部にとっては、発売日に受け取れない人たちは、負け組の烙印を押されてしまう。些細なことですが、ここでは大きな違いなのです。
勝敗を分けたのは
「人事を尽くして天命を待つ」姿勢
iPhone Xの当日在庫予約に成功した人、失敗した人の違いはなんだったのでしょうか。
結果的に言えば、「きちんと準備をしていたか」。これに尽きます。なかなかApple Storeにアクセスできなかったのは、しょうがない。ただ、発売日にゲットできる予約を勝ち取った人たちは、アクセスしてからがスムーズでした。
たとえばスマホ担当のオカモトさんは、アクセスこそちょっと遅れてしまったのですが、モデルや容量は前もって決めていたので一切迷わず、パスワードの入力も高速でした。その結果、見事、発売日にApple Store渋谷店で受け取れる予約を成功させたのです。
一方、アクセスも遅い上に、入力も遅かったのがラッキー橋本さん。Apple Storeにつながってから、クレジットカードのセキュリティコードを確認したり(前もって確認していたはずでは)、操作ミスを犯したり……。そんなことをやっているうちに、予約そのものには成功したのですが、到着日は11月14〜21日予定となってしまいました。
しっかり準備をした上で、落ち着いて平常心で臨む。なんだか受験や面接の心得みたいになってしまいましたが、これが教訓です。必勝法はありません。前もってできることは確実に済ませておくのが大切です。
今回は敗れた人も、次はきっと、勝てるようになるはず。毎年、新しいiPhoneが出るたびに戦うつもりなのか、という指摘もあるでしょうが……聞こえないふりをさせてください。それではまた来年。
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