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キリンの地域限定一番搾りをひたすら飲んだ

47都道府県の一番搾りをブレンドしてみた結果

2016年06月27日 17時00分更新

広島づくりの味が濃い「キリン一番搾りじゃない」

 47都道府県の一番搾りのうち、16エリアを並べてみたところ、あきらかにひとつ濃い色のものがありました。

モリタ「何これ、茶色い!」

 色が際立って濃かったのは“広島づくり”。赤褐色のアンバービールのような見た目です。編集部では「黒ビールみたい」と声もありました。

 なぜ広島づくりはここまで色が濃いのでしょう。

 成分表を見ると、麦芽・ホップ、米が使われていますね。裏面に書かれたコンセプトには、「がんばる広島の人を応援する、情熱の赤をイメージしたストレートな旨さの一杯」とありました。球場のイラストが描かれていることからも、“赤”のイメージはカープと共通するのでしょうね。

レギュラー一番搾りと全然違う!

 飲んでみると、見た目の濃さと同様に味も濃い。ローストしたような麦芽の香りが利いていて、パンチがあります。酸味もあって、アンバーのような感じ。

 スタウトなど、どっしりしたビールが好きな人にはオススメです。ですが、いつもの一番搾りだと思って飲むと、どうでしょう。びっくりするかも。これが個性とか多様性ということですね。

 もちろん他のビールも、酒好きな編集部スタッフでワラワラと集まり、グビグビと飲んでまわりました。ところが思わぬ問題に直面。

「全部同じじゃ……」若者ちゅーやんは困惑

 味の違いがわからない。

 47都道府県の一番搾りは共通して、キリン独自の技術である“一番搾り製法”でつくっています。ビールに使用する麦汁を搾る時に、通常は一番搾り麦汁と二番搾り麦汁をブレンドしますが、不純物が少ない一番搾り麦汁のみを使うというやり方。コストがかかるそうですが、一番搾りならではの澄み切ったクリアな味を生み出します。

 各エリアの一番搾りも基本的な製造法が同じであるためか、“広島づくり”など飛びぬけて味が異なるものもありましたが、似ているものが多い。

 例えば、“東京づくり”。「つねに、新しくありたい東京の人のための、世界に誇れる一杯」とあります。味は旨みが鮮明でキリッとしています。が、レギュラーの一番搾りに近いです。

 そうです。一番搾りって、おいしいじゃないですか。日本において鉄板で愛されている缶ビールのひとつなのです。それだけレギュラーの一番搾りの完成度が高いということ。各エリアの一番搾りがそれぞれバリエーションをちょっとずつ変えても、レギュラーの一番搾りの完璧な味に叶うものはなかなかない。そんなことがアタマをよぎりました。

 が、それでもしっかり味わう。そうすると味の違いを発見できたので、特徴的だったのをいくつか挙げますよ。

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