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GeForce TITANXとGTX980Ti、GTX980を圧倒する驚異のワットパフォーマンス

Pascalスゴすぎ!VRゲーミング世代の“新たな王”「GeForce GTX 1080」をベンチマーク

2016年05月17日 22時00分更新

GTX1080の発熱は大丈夫?

 さて、GTX1080の性能が凄いことはわかったが、果たして発熱は心配ないのだろうか? そこでRise of the Tomb Raider(DX12モード、フルHD)を30分プレイした時のGPU温度とGPUクロックをチェックすることにした。温度監視はシステムモニターソフト『HWiNFO64』を使用しているが、これが前出のPrecision Xと同じ温度情報を吐き出すことを確認してからテストを実施している。

ゲームを30分プレイした時のGPUクロック(左軸)とGPU温度(右軸)。OC時もあわせて記載した。

 NVIDIAはGTX1080発表の場において、2GHzを超えるクロックでもGPU温度は65度以下であることをアピールしていたが、Rise of the Tomb Raiderクラスのゲームになると、GPU温度は軽く80度を超える。筆者の経験上リファレンスクーラー搭載モデルの場合83~85度が温度的なリミットになるが、今回もこのパターンに見事にハマったようだ。特にOCをせずに運用した場合、GPUクロックは1720GHzあたりが中心域となる。OCをしてPower Limitの制限を120%まで引き上げるとクロックの上下動は収まるので、実際運用する際はPower Targetの適切なチューニングが鍵となりそうだ。

 ちなみにOC時の最大クロックは2088MHzだったが、Founders Editionのクーラーでは3分ともたなかった。それでも1974MHzはしっかりキープできていたのだから、上出来と言えるのではなかろうか。

サーモグラフィーカメラ『FLIR ONE』でゲーム中のGTX1080の温度分布をチェック。一番熱くなるのはボード上部の基板付近でおよそ74度。特にバックプレートの半分が分離可能になったことで、GPU側プレートの熱が狭い面積に集中していることがわかる。

まとめ:シングル最速GPUであることは間違いない

 以上GTX1080のアーキテクチャーや性能面を中心に見てきたが、まさに新たなGPUの王と言うに相応しい性能であることが確認できた。HDR対応などまだ使えない機能が多数控えているが、現行GTX980Tiユーザーであっても、速攻で下取りに出して乗り換える価値のあるGPUになったと言えるだろう。

 気になる値段のほうだが、冒頭で述べた通りFounders Editionが約9万円。これに対し、非Founders Editionは8万円から「出せる」という不思議な価格設定になっているが、MSIやASUSといった人気メーカーの高付加価値モデルの場合、Founders Editionよりも高くなる可能性の方が高い。ただし、温度や動作クロックの推移をみる限り、GTX1080のオーバークロック性能をフルに堪能するなら、大型のヒートシンクを備えた高付加価値版のGTX1080カードを待つべきだろう。

 しかし、GTX1080でここまで性能を上げてしまうと、今後出るであろうGP100ベースの超ハイエンドモデル(AMDのPolaris 11に合わせてくる可能性大)、つまり「GTX1080Ti」的な上位モデルは、一体どれだけとんでもない性能になるのだろうか? 当然我々はGTX1080以上の驚きをそこに求めているのだから、NVIDIAはGTX1080で自分でハードルを上げてしまっているとも言える。となるとGTX1080では見送られたHBM2メモリーを採用し、4Kや5Kでのパフォーマンスを重視した製品になると思われる。

 さらに今後ライバルの「Polaris 10」と競合するであろうミドルレンジ(GTX1060?)も出ることだろうし、今年もGPU業界は非常に楽しめそうだ。

 次回は、今回触れることができなかったネタをとりあげる。GTX1080がゲーマーにもたらすものは何かを解説する予定だ。

■関連サイト
NVIDIA GeForce GTX 10 SERIES

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