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GeForce TITANXとGTX980Ti、GTX980を圧倒する驚異のワットパフォーマンス

Pascalスゴすぎ!VRゲーミング世代の“新たな王”「GeForce GTX 1080」をベンチマーク

2016年05月17日 22時00分更新

 続いては『Rise of the Tomb Raider』だ。内蔵ベンチマークを動かし、最後に実行される(発熱的にも厳しくなる)“地熱谷”のフレームレートを比較する。このゲームはDirectX11と12に対応するので、それぞれフルHDと4Kで比較した。画質はプリセットの“最高”に設定している。

Rise of the Tomb RaiderのDirectX12モード、フルHDにおけるフレームレート。

Rise of the Tomb RaiderのDirectX11モード、フルHDにおけるフレームレート。

Rise of the Tomb RaiderのDirectX12モード、4Kにおけるフレームレート。

Rise of the Tomb RaiderのDirectX11モード、4Kにおけるフレームレート。

 The Divisionでは4Kプレイは結構ガクガクだったものの、Rise of the Tomb Raiderなら30fpsをキープしながら4Kでプレイできる。アンチエイリアスはデフォルトのFXAAのままであるため、もっと負荷の高い設定に上げればもう少し違うかもしれないが、ここでもGTX1080の異次元の強さが見て取れる。

 ここでもうひとつ注目したいのが、フルHD環境においてGTX980のフレームレートの落差だ。DirectX11モードでは平均74.3fpsなのに対し、DirectX12モードでは60fpsをギリギリ割る程度まで下がる。このゲームのDirectX12環境はVRAMをとにかく消費するようで、GTX1080環境であっても8GB目一杯消費する。GTX1080のVRAM搭載量が多い理由のひとつは、こうした“富豪的プログラミング”のゲームを想定したものなのかもしれない。

 続いては2つめの拡張パック“血塗られた美酒”の発売が迫る『ウィッチャー3 ワイルドハント』で検証する。画質はプリセットの最高をベースに、すべての設定項目を一番重くしたものを使用。このゲームで使われている「HairWorks」はGPUリソースを強烈に消費するため、ミドルレンジGPUでは全オフがオススメなのだが、GTX1080ではどうだろうか? テストはフィールド上の一定のコースを移動する際のフレームレートをFrapsで測定した。

ウイッチャー3 ワイルドハントのフルHDにおけるフレームレート。

ウイッチャー3 ワイルドハントの4Kにおけるフレームレート。

 発売が2015年のゲームとはいえ、画質オプションフル装備だとGTX1080でも平均70fps台まで落ち込む。ここでもThe Division同様にGTX980Tiとの圧倒的なアドバンテージが印象的だ。若干カクつきは出るものの、4K環境でも十分プレイ可能だ。ウイッチャー3は次回解説する新スクリーンショット機能(Ansel)対応ゲームだけに、ぜひとも拡張パック導入にあわせてGTX1080をゲットしておきたいものだ。

 最後はDirectX12専用ゲームとして注目を集めた『Quantum Break』を試す。画質はプリセットの“ウルトラ”がベースだが、ドライバー側で垂直同期をオフにしてから計測した(今回の環境だとこうしないと30fpsあたりで固定されてしまう)。

 このゲームは自由に動き回れるような大きなフィールドがないのが難点だが、ニューゲーム開始直後の大学構内を移動する際のフレームタイムを「PresentMon」で測定、そこからフレームレートを計算することで比較する。ただし計測ツールの性格からか、最低および最高フレームレートに過小・過大な値が出やすいため、平均フレームレートのみを比較する。

Quantum Breakの平均フレームレート(フルHDおよび4K)。

 ほぼ60fpsで頭打ちの結果となってしまったのは、フルHDではGTX980Tiでも十分60fpsに到達できたため、このゲームにおけるGTX1080の優位性は小さい。ただしGTX980に対しては特に4K環境において大きなアドバンテージがある。4K+ウルトラ画質におけるVRAM使用量は約5.2GBと大きいため、VRAMが4GBと少ないGTX980だとメモリー不足が全体の足を引っ張ってしまうようだ。

 

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