PCゲームのダウンロード販売サイト『Steam』から、面白いゲームを発掘して紹介するレビュー連載。第26回は、終末戦争後の核汚染された世界で「私たちはここにいます!」と呼びかけながら生きるシミュレーション『Sheltered』を紹介する。
Shelteredは、タイトル通り“シェルター”を舞台にしたサバイバルゲームだ。文明も人命も核戦争によってその多くが失われており、人類は放射能で汚染された世界でその日その日をなんとか生きている。
ゲームとしては戦時下のサラエボを生きる『This War of Mine』にちかいが、あちらの探索パートがややアクション寄りなのに大してこちらは完全に選択式なのが大きな違いだろう。
アクション系のサバイバルが苦手。終末ものが好き。という方はぜひ続きをチェックして欲しい。
家族4人でシェルター到着!
「さあこの夢のある世界を生き延びよう!」というわけでまずはキャラクターを作成しよう。初期キャラクターは4名の親子であり、それぞれプリセットから好きなステータスと特性を選んで設定できる。
ただし、誰かが選んだプリセットを違うキャラクターが選ぶことはできないため、「力持ちが2人いる」、「クラフト得意な人間が2人いる」といったことはできない。また、子供は大人と比べてステータスが低いため、それぞれ担当させたい役割に合わせてステータスと特性を選びたい。
基本的には大人を「探索要員」とし、子供を「シェルター内要員」にすればそう困ったことにはならないだろう。
4人のステータスが設定できたら、楽しい楽しいシェルター暮らしの始まりである。
ゲーム序盤にチュートリアルがあるため、まずはそのとおりに行動しよう。
例えばシェルターで生きるために必要な酸素フィルター、水フィルター、およびライトなどの動力はすべて発電機に頼っている。
このため、まずは発電機に燃料を入れるところから始めなければいけない。いちおう言っておくと燃料が尽きると酸素・水ともに補給できなくなるため死ぬ。
また、シェルター内のあらゆる機器は稼働時間に応じて劣化していく。よって、手が空いている人間がいたら忘れないようこまめに修理させよう。
そして最後が人間の管理である。シェルター内の人間は生きているのだから喉も乾けば腹も減る。それぞれのパラメーターが真っ赤になったら、水や食糧など適切な資源を補給させよう(補給の自動化もできるが消費が早い……気がする)。
それ以外の時間はシェルター内の改良・改良・改良である。必要な素材を消費してワークベンチからさまざまなアイテムを作れるのだ。
とくに重要なのがトイレとシャワー室で、トイレがないと用を足せないしシャワーがないと汚れっぱなしで不衛生に。
そんなわけでゲームを始めたら、まずはシェルター内に最初から保管されている素材を使ってトイレとシャワーを作ることをオススメしたい。漏れそうになって「神様助けて」とお願いしてもこの世界で自分を救えるのは自分しかいないのだから。
崩壊した世界をレッツ探索!
こうして家具を揃えたとしても、補給をしなければあとは座して死を待つばかりだ。だから素材を求めて外の世界へ出かけよう。ただし、探索にはある程度の水が必要なので、雨が降って水に余裕があるときに探索することを心がけたい。
この探索パートでは、シェルターを中心にさまざまなポイントを探すことができる。遠くに行くほど必要な水の量も増えるため、最初はシェルターの近くを探索して回るのが良いだろう。
また、探索ではガスマスクを忘れないようにしたい。外の世界は放射能に汚染されており、生身のまま外出すると被曝により耐放射線性付与剤(アンチラッド)を飲まないと体力が減り続けて死ぬからだ。
外出前の準備画面で必ず武器とガスマスクを忘れずに持たせよう。
ただしこのガスマスク、残念なことに消耗品のため使い捨てである。せめてフィルター部分の交換だけですめば良いのだけれど、それなりの素材を必要とするこのガスマスクが使い捨て、というのがゲームにおいてなかなかの制限になっている。
素材を持ち帰るまでが遠足です
探索時はラジオを通じて探索パーティーと交信ができる。つまり、出したあとはその結果待ち、ではなくシェルター内から探索パーティーに対してあれやれこれやれと指示が出せるのだ。
また、同様に発見した素材も自由に選べるようになっている。ただし、パーティーが持てる素材の数には限りがあるため、どれを持ち帰るかは慎重に選びたい。ときには貴重な素材を捨てて、泣く泣く今必要な安い素材を持って帰る、ということもあるはずだ。
例えばガスマスクの素材がなくなったときはシェルター拡張用のアイテムを選ぶのではなく、次も探索に出られるようそちらの素材を選ぶだろう。
さらに探索中は別のパーティーに出会うこともある。彼らとはアイテムをトレードしたり仲間に勧誘したりできるが、なかには問答無用でこちらを襲ってくる凶悪なやつらもいるため、パーティーの強さに自信がないときはその場所の探索を諦めて回避するのもひとつの手だ。
重要なのは生きて帰ってくること。この最悪な世界ではそれだけできていればハッピーだ。
集めた素材でシェルター拡張!
こうして探索を繰り返して集めた素材で、シェルター内をどんどん拡張していこう。キャラクターたちはなぜか手掘りでシェルターを広げられる能力を持っているので、必要な設備の大きさに合わせてシェルターをでっかくしよう。
また、ワークベンチのレベルを上げると探索時に持たせられるバッグを作成できるようになり、バッグがあればより多くの素材を持ち帰られるようになる。
バッグができると暮らしがグッと楽になるだろう。
トレードする?仲間に入れる?
そしてこのシェルター暮らしに彩りを与えてくれるのがお客さんだ。彼らの多くはこちらに対してトレードを申し込んでくる。
このトレードで役に立つのが水だ。水はそれなりに価値があり、さらにタンクさえあれば無償で溜められるアイテムのため、この水を通貨代わりに訪問者からさまざまなアイテムを入手できる。
また、トレード以外では「仲間に入れて」とシェルターにやってくるものもいる。能力値を見て入れるか入れないかを決めれば良いが、序盤はシェルターの拡張を優先したい。無計画に人を増やしまくると資源が足りずに全滅してしまう恐れがあるからだ。
ちなみに、これらのトレーダーや仲間に入れて欲しい人はラジオを通じて呼びかけることができる。必要とする素材が多いが水やガスマスクがなくて出かけられない、といったときは最後の望みをかけて「誰かきてくれー!」と呼びかけるのも手だ。呼んでも命があるまでに来てくれるかどうかは運次第だが……。
あとはひたすら生きるだけ
こうしたルールを覚えたらあとはひたすら生き延びるだけ。
シェルター外には車もあり、この車を修理すればより遠くまでの探索も可能になる。
どこまで探索を広げるか、何人までシェルターに迎え入れるかなど、自分なりの手腕でシェルターを運営していこう。
ゲーミングPC入門にオススメな製品はこちら!
『Sheltered』のグラフィック要件は、GeForce 7800GTX、RADEON HD4600、Intel HD Graphics 3000以上と、GPU負荷は非常に軽い。ユニットコムのゲーミングPCブランド『LEVEL∞ (レベル インフィニティ)』の最安モデルは、Pentium G4400&GTX750Ti搭載の『Lev-M011-P-NX [Windows 10 Home]』が6万8018円など。CPUをより強化したいなら、Core i3-6100搭載の『Lev-C011-i3-NX [Windows 10 Home]』も選択肢に入れよう。
『Sheltered』
●Team17 Digital Ltd
●1480円(2016年3月16日リリース) ※価格は記事掲載時点のものです
対応OS Windows、Mac
ジャンル 独立系開発会社、RPG、ストラテジー
Sheltered. Developed by Unicube and Team 17 Digital Ltd (c) 2015. Published by Team17. Team17 are trademarks or registered trademarks of Team17 Digital Limited. All other trademarks, copyrights and logos are property of their respective owners.
■著者:篠原修司
・Steamのプロフィールページ:Steam コミュニティ :: KiDD
・Twitter:@digimaga
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