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ドコモとオムロン・ヘルスケアの合弁会社の新製品

ドコモ、有機EL表示と睡眠計測の自動切り替えに対応「ムーヴバンド3」が3月25日発売

2016年03月10日 15時30分更新

カラーバリエーションはシルバー、ブラック、シャンパンゴールドの3色で、大人の雰囲気のあるデザイン

 ドコモ・ヘルスケアはキャリアフリーのリストバンド型活動量計「ムーヴバンド3」を発表しました。3月25日からドコモショップや家電量販店、そのほかのオンラインストアで発売予定。ドコモオンラインストアでの販売価格は、1万3800円(税抜き)になる見通しです。

有機ELディスプレーを搭載し、自動同期など利便性が向上

 ムーヴバンド3は、腕に装着することで、歩数、歩行距離、消費カロリー、活動時間、睡眠時間を計測できます。同社のリストバンド型活動量計の3世代目にあたり、シリーズ史上初めて単色有機ELのディスプレーを搭載し、手元で計測データを確認できるようになりました。

シルバーのムーヴバンド3。重量は17グラムと「ムーヴバンド2」と同様。幅が20ミリから15.5ミリへと狭くなったが、厚さは11ミリから11.5ミリへとやや厚くなった

右側面には表示項目を切り替えるための上下ボタンと決定ボタンがある

歩数を表示しているところ

消費カロリーを表示しているところ

現在時刻を表示しているところ

 さらに、ムーヴバンド3では、Bluetooth 4.0を利用したスマホアプリとの自動同期機能に対応。NFCは非搭載となりますが、前世代機は計測データを手動で同期させる必要があったため、利便性が向上。さらに、睡眠計測モードへの切り替えも自動で行なわれるようになりました。一方で、連続動作時間(公称値)は約7日間から約5日間になるなど、若干スペックダウンしている部分もあります。

コンパニオンアプリは「WM(わたしムーヴ)アプリ」で、iOS 8.0以降、Android 4.4以降のスマホで利用可能。ムーヴバンド3には3月15日のアップデートで対応予定

睡眠時間の計測では「覚醒」「浅い」「深い」の3段階で「眠りの質」が表示される

歩数についてもアップデートされ、ムーヴバンド3では「早歩き」「走行」も区別するようになった

本体部とバンド部は外れるようになっており、標準のLバンド(手首周150〜210ミリ)と付属のSバンド(手首周135〜170ミリ)を交換できる

市場も広がり、選択肢も増えてきたウェアラブルデバイス

写真右からドコモ・ヘルスケア 代表取締役社長の和泉正幸氏とサービス企画担当課長の新山洋平氏

 発表会ではドコモ・ヘルスケアの和泉正幸代表取締役社長と歴代のムーヴバンドを担当してきた新山洋平氏が登壇。和泉社長は「いままではアスリートや健康志向の高い人向けの製品だったが、より日常生活で使える製品を目指した」と述べ、新山氏も「日常に溶け込み、使い続けられるデザインと機能性を追求した」と語っていました。

 実際にムーヴバンド3を腕に着けてみると、シリコンバンドのやわらかい感触と17グラムという軽量さは魅力に思えました。また、ディスプレーは単色ながらもハッキリと見やすい印象を受けました。一方で、アプリ面においては、旧機種とムーヴバンド3のデータを統合して閲覧できない(記録は残っているので切り替えて表示する)など、日常を記録する「ライフログ」としては少し難のある仕様もあります。

ウェアラブル市場自体は2013年から着実に拡大している

ムーヴバンド3は「日常に溶け込む」がコンセプト

本体は非常に小さくて軽く、装着感はあまりない

 Apple Watchや各種Android Wearなどのスマートウォッチ、「Fitbit」や「UP」といった活動量計が続々登場するウェアラブル業界。ムーヴバンド3は、外観的な扱いやすさやオムロン・ヘルスケアの技術を活用した計測方法、そして有料サービス「からだの時計」(spモード契約者限定・月額300円)との連携などの他社製品との差異が挙げられます。日々の健康管理にウェアラブルデバイスを活用しようと考えている方は、ぜひ検討してみてください。

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