週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

月額だから得、ドコモがヘルスケアアプリを有料提供する理由

2016年09月04日 10時00分更新

NTTドコモ ライフサポートビジネス推進部 ヘルスケア事業推進 ウェルネスビジネス担当課長 横山 豪氏

 NTTドコモが提供している「Runtastic for docomo」は運動でも始めよう、でもジムには行きたくない、手軽に始めたい、という人にオススメできるサービスだ。

 9種類のアプリと30のトレーニングプランが使い放題。アプリはランニング向け、ロードバイク向け、筋トレにエクササイズ、歩数と睡眠記録など、ちょっと健康を意識するところから本格的に運動したい人まで幅広くカバーする。

 しかし、始めるにあたりハードルがある。無料じゃないことだ。フィットネス系のアプリとなると少し探せば無料なものがすぐに出てくる。そうした状況の中で月額350円というのは、運動でも始めようとしている人の動きを止めてしまう。

 たとえいろいろなプランが詰まっているとしても、使うものは限られてくる。だとするといっそう自分に合った無料サービスを使えばよい。

 もちろん有料であるからにはユーザーにもなにかメリットはあるはず。Runtastic for docomoのよさはどこにあるのか。NTTドコモのライフサポートビジネス推進部 ヘルスケア事業推進 ウェルネスビジネス担当課長の横山 豪氏とウェルネスビジネス担当主査の杉本 晋氏に話を聞いた。

Runtastic for docomoはdアカウントさえあればソフトバンクユーザーでもKDDIユーザーでも利用可能

普通ならアドオンなのも最初から使えて月額350円

―― 無料アプリやサービスが多い中、なぜRuntastic for docomoは有料提供なのでしょう?

横山 月額ですが、ドコモとして提供することでかなりリーズナブルにできていると思っています。Runtastic自体はGoogle PlayやApp Storeでは無料でダウンロードできますが、アプリの中に有料サービスがあり、直接契約すると結構いい値段になります。我々はそこをパックという形で、本来有料で高いものをリーズナブルに提供させていただいているというのが現状の考え方ですね。

―― 機能的にはPro版を提供されているということですか? それとも一部機能は異なっていたりするんでしょうか?

杉本 Pro版およびRuntasticさんの月額サービスがあるんですけれども、両方を提供しています。

杉本 晋氏

―― 有料サービスを提供しているということは、ターゲットはアスリート向けですか?

杉本 アスリートも対象にはなります。ただ、Runtasticユーザーはエントリーの方からミドルの方が非常に多いです。我々のターゲットもエントリーからミドルの方ですね。

横山 ドコモ全体のお客様でいうとかなり運動志向の高い方になると思います。ただ、運動を意識していないという方もいるので、そういうところは後述するdヘルスケアパックで割と広いところ、ライトな人から運動する人までカバーするようなものを設計しており、「最初は歩くところから入ってみましょう」としています。

―― エントリーユーザ-にサービスを使ってもらって、だんだんステップアップしていき、本格的にやるならジムに行ってもらう。それでも良いという考え方でしょうか。

横山 そうですね。またはジムと併用でもいいと思っています。お勤めされている方は毎日ジムに通うわけではないでしょうから。私自身「Runtastic Results」というトレーニングアプリを週に3回ほど使っていますが、ストレッチから始めて腹筋、最後のクールダウンで大体30分くらいで終わります。ジムに行って30分というのはなかなか難しかったりもするでしょう。週末はジムに行っていただいて、平日はRuntastic Resultsを使っていただいて、というのでもいいのかなと思っています。

自分の体重を負荷にしてトレーニングするRuntastic Results

―― ドコモユーザーの中でRuntastic for docomoに加入している割合はどれくらいなのでしょうか。

横山 立ち上げて1年ちょっとなので、期間の中では順調にご加入いただいているという認識はあります。ただ4月にdヘルスケアパックを提供したということもあり、いまはそちらの加入数を見ており、Runtastic for docomoの契約が伸びているかどうかはあまり意識していないのが現状です。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう