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Swiftは悲願のメジャー言語入りなるか

iOS/OS Xのネイティブ言語SwiftがGitHubでオープンソース化

2015年12月19日 21時00分更新

Swiftは悲願のメジャー言語入りなるか

 AppleはApple Storeでキッズ向けのプログラミングワークショップなどを積極的に開催していますが、現在はプログラムの基礎的な構造を学ぶというテーマが主体。Swiftがスタンダードな言語となれば、子供向けのSwift入門などのワークショップも開かれるかもしれませんね。

Appleは「Hour of Code」と呼ばれるキッズイベントなどをApple Storeで開催し、子供に対してプログラミングの理解を深める活動を行っています

 振り返ってみるとMac OSは、旧Mac OS(System 1.0からMac OS 9.x)から現在のOS Xまで、マシン普及率の圧倒的な差もあって、Windowsに比べると開発者が少なく、アプリケーションの開発では遅れをとっていました。特に、Mac OS 9まではToolboxプログラミングのハードルの高さも影響したといえるでしょう。

 現在では、iPhoneの大ヒットでiOSがメジャープラットフォームとなり、その結果として開発者は激増しましたが、ネイティブ言語であるObjective-Cはクセのある言語のため、C++やJavaが得意な開発者には敬遠される傾向がありました。

 この傾向はいまなお続いており、ゲーム開発ではAndroidとのマルチプラットフォーム開発が可能な、Unity(言語はC#)やCocos2d-x(言語はC++/Lua/JavaScript)、Unreal Engine 4(言語はC++)などといった開発環境に人気が集まっているのが現状です。課金部分などのOS依存の部分だけObjective-Cで開発して、あとはこれらの開発環境を使うという開発者も多いのではないでしょうか。

2Dやパズルゲームに強いCoco2d-x。国内でも多くのゲーム開発環境に採用されています

 Swiftは、iOSとOS Xのネイティブ言語なので、各OSやiPhoneの新機能に最も早く対応できます。ネイティブ言語でありながら、JavaScriptのようなインタプリタ言語と同様に、書いたコードをすぐに実行して試せるという特徴があります。

Swiftはインタプリタ型の言語と同様に、ソースコードをその場で実行して動きをチェックするモードを備えています。なお、最終的にはコンパイルによりネイティブコード変換されます

 Swiftは現在、OS XとLinuxをサポートしていますが、GitHub上での活発な動きにより他プラットフォームへも波及していけば、開発者が学ぶべき言語の中で上位にランクインしていく可能性もあるでしょう。

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