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Swiftは悲願のメジャー言語入りなるか

iOS/OS Xのネイティブ言語SwiftがGitHubでオープンソース化

2015年12月19日 21時00分更新

メインのプログラミング言語としての可能性を秘めるSwift

 最初の登壇者は、スコット・チャコン氏。

GitHubの共同創業者であるスコット・チャコン氏

 「Open Sourcing Swift Innovation on GitHub」と題して、Swiftがオープンソース化したことによってどのようなことが起こったのかを紹介してくれました。

 GitHubは2008年に米国サンフランシスコに設立された企業で、現在は、1200万人の開発者が参加し、3000万件のリポジトリ(ソースコード)が管理されているとのこと。チャコン氏は、オープンソースには新しい波が到来しており、大手企業がこぞって参加しはじめている現状をアピール。

GitHubは2008年創業という新興企業ながら、開発者のハートをガッチリつかんでいます

 例えば、米ツイッター社は「Open Source at Twitter」というオープンソースのプロジェクトサイトを立ち上げています。中でも特に「Bootstrap」と呼ばれるプロジェクトに人気が集まっているそうです。Bootstrapとは、ウェブのUI/UXなどを簡単に整えられるフロントエンドツールと呼ばれるものです。

ウェブのUI/UXなどを手軽に今風に仕立てられるTwitter Bootstrapが人気だそうです

 米マイクロソフト社も自社の主要な開発環境である「.NET Core」をオープンソース化して、数千のプロジェクトを公開しています。この一連の動きで凄かったのは、2014年11月12日にオープンソース化を宣言し、早くも2015年1月28日の時点で、コミニュニティーを形成する開発者が社内よりも社外のほうが多くなったこと。Mac OSやLinuxなどの別のプラットフォームに対応することも影響したと思われますが、多くの開発者がプロジェクトに加わることで、開発環境の整備がこれまで以上に早く整うことが期待できますね。

発表時にはかなりの衝撃をもって迎えられた.NET Coreのオープンソース化。Windowsはもちろん、LinuxやOS Xもサポートしているところがミソ

.NET Coreの開発に協力している開発者は、すでに社外のほうが割合が高くなっています

 チャコン氏はそれ以外のオープンソースの大きな動きとして、米フェイスブック社の「React Native」(ネイティブアプリを開発可能なJavaScriptのSDK)と「Big Sur」(オープンソースハードウェア)、マイクロソフト社の「Visual Studio Code」(IDE、統合開発環境)、米グーグル社の「TensorFlow」(機械学習ライブラリ)などを挙げていました。

米フェイスブック社はネイティブアプリを開発可能なJava Script(Reack.js)のSDKをオープンソース化

米マイクロソフト社は.NET Coreだけでなく、開発環境である「Visual Studio Code」までもオープンソース化

米グーグル社の「TensorFlow」は機械学習のライブラリ。手書き文字の認識などの初歩的なものから、人工知能に至るまでさまざなな用途に活用できそうです

 そして今回、GitHub上でSwiftがオープンソースとなりました。12月3日にオープンソース化したにもかかわらず、早くも500件を超えるプリリクエストが寄せられ、その中の349件はすでに反映されているというスピード感に驚きです。コミット数は500件以上、変更されたファイルは8000件以上だそうです。

GitHub上でのSwiftのページ

オープンソース化により、多くの開発者が協力していることがわかります。

 チャコン氏は、オープンソース化されてすぐにこれだけ活発な動きを見せたことは驚きで「Swiftはメインの言語になるのでは」と語っていました。

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