2018年05月28日09時00分

VAIO独自のファインチューニングは、より手軽な価格だから意味がある

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第8世代=クアッドコアだから実現したチューニング

「VAIO、法人向く。」の現在を探る第27回
↑VAIO Pro PF/PG。第8世代のCPU搭載モデルが対象

 そもそも「VAIO TruePerformance」とはどういうものなのか? 簡単に説明しよう。

 CPUのパフォーマンスというと、コア数やスレッド数に関心が集まりがちだが、やはり重要なのは動作周波数だ。この動作周波数は、常に一定ではない。アイドル時は低く抑えられ、負荷がかかると高くなる。こうすることによってふだんは消費電力を抑えつつ、必要な時には適切な性能が得られるようにしているのだ。

 このパフォーマンスが高い状態を長く維持すれば、処理能力がアップする。

 ここで知っておきたいのが、インテル ターボ・ブースト・テクノロジー2.0の仕組みだ。対応するCPUでは、アイドル時に負荷がかかると、一度システムの放熱能力を超えたレベルまで電力消費を上げた動作に切り替わる。ごく短時間だが、パフォーマンスが最大になると考えればいい。ただしこの時間が長くなると、CPUの温度が上昇しすぎてしまい動作に支障が出る。そこで性能を少し抑えた「持続可能」なパフォーマンスでの動作に切り替わる。

 Core iシリーズのスペックを見ると、定格動作時とターボ・ブースト時の最大クロック周波数が併記されている。定格動作時のクロックは、インテルの要求する電力設計のガイドラインに沿って設計すれば、持続可能なパフォーマンスでの動作に落ち着いた場合でも最低限維持できるものと考えればいい。

 逆に言えば、放熱や電力供給の面で余裕のあるシステムであれば、より高いパフォーマンスを維持できるということになる。そこでVAIOは、電力まわりや冷却システムなどを強化。さらに独自のチューニングを施すことで、最大パフォーマンスを発揮する時間をより長く、持続可能なパフォーマンスのレベルを引き上げている。この一連の取り組みがVAIO TruePerformanceである。

「VAIO、法人向く。」の現在を探る第27回
↑通常とVAIO TruePerformanceでの動作の違い。図はVAIOのサイトより。

 このVAIO TruePerformanceは、クアッドコアの第8世代インテル Core プロセッサーだからこそ実現できたチューニングだ。

 第7世代のインテル Core プロセッサーは、Core i7-7500U(2.7GHz / 最大3.5GHz)とCore i5-7200U(2.5GHz / 3.1GHz)の2種類があるが、どちらもコア数は2つ/スレッド数は4つだった。これに対して、第8世代のインテルCoreプロセッサーは、Core i7-8550U(1.8GHz / 最大4GHz)とCore i5-8250U(1.6GHz / 最大3.4GHz)で、どちらもコア数は4つ/スレッド数は8つだ。

 CPUは、電圧をかけるとパフォーマンスがアップする。ただ、増やせばそれに比例してパフォーマンスがアップするのではなく、ある程度電圧が高くなると伸び率が鈍る。つまり、もともと低い数字で動作しているCPUと、これよりも高い数字で動作しているCPUがあった場合、上げた電圧の量が同じでも、前者のほうがパフォーマンスの伸び率が高くなる。

 第8世代のCPUでは、1コアあたりの動作周波数を低く抑える一方で、コア数/スレッド数を倍に増やして、第7世代より高い性能を引き出している。逆に言えば、1コアあたりにかける電圧は低いため、チューニングによる効果が得やすい。つまり第7世代よりも、VAIO TruePerformanceと相性がいいCPUということになる。

「VAIO、法人向く。」の現在を探る第27回
↑従来のプロセッサーとのベンチマークテスト比較。VAIOのサイトより

 このチューニングの威力は、ベンチを参照していただけるとわかると思うが、通常のCore i7よりVAIO TruePerformance適用した状態のCore i5のほうが、処理速度が速くなっていること。VAIO TruePerformanceは、「VAIOの設定」ソフトで「CPUとファン」の設定を「パフォーマンス優先」にすると適用される。電源接続時はこちらが優先されるため、デスクワーク中心で利用するなら、Core i5搭載モデル購入すると、コストパフォーマンスがいい。

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