2013年12月28日12時30分

年末年始の海外でスマホをかしこく使うコツ

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 日並びが良くて最大9連休が取得可能という2013~2014年の年末年始、みなさんの休日計画はいかがだろうか? JTBの発表によれば、国内旅行と国外旅行ともに前年比2%以上旅行者が増加しており、長い休み期間を反映して欧米やハワイの遠距離や、寒い冬を抜け出しての東南アジア方面の人気が高いという。年中無休の筆者はといえば、ここぞとばかりに正月明けの2日にラスベガスへ豪遊――ではなく、現地のCES取材へと出発するハメなわけなのだが……。

海外パケットローミング

 さて、そんな海外旅行や出張で欠かせないのがネット接続だ。特に最近は海外に行っても手持ちのスマホでそのままSNSや友人とのチャットを楽しみたいというユーザーも多いだろう。今回は、ここのところ充実しつつある各社の「海外でのパケット定額サービス」を比較し、海外で安価にスマートフォンでデータ通信する方法を探してみよう。

■携帯キャリアの「海外パケット定額サービス」

 キャリアのローミングサービスは、ふだん日本で使っている携帯電話を海外に持ち出して、そのまま現地で使うもの。一昔前であれば、こうしたデータ通信のローミングサービスでは1日普通に使っただけで数千円から万単位の請求がやってきたりして、とても手軽に使えるものではなかったが、現在では1日の料金サイクルでいくら使っても定額の支払いで済むサービスが整備されており、以前に比べて気軽に使えるようになった。基本的には料金や使い勝手も各社横並びだが、ドコモが先日発表した「海外1dayパケ」では、1日の利用容量が30MBに制限される代わりに、料金が安価でサービスの開始時間を自分で自由に設定できるなど、使い勝手が向上している。各社サービスの概要は以下の通りだ。

  ドコモ au ソフトバンク
サービス名 海外1dayパケ 海外パケ・ホーダイ 海外ダブル定額 海外パケットし放題
利用料金 980~1580円 1980~2980円 1980~2980円 1980~2980円
通信容量 30MB(超過後16Kbpsに制限) 24MB(超過後2980円) 24MB(超過後2980円) 24MB(超過後2980円)
対象国(地域) 94ヵ所(外部サイト 157ヵ所(外部サイト 116ヵ所(外部サイト

※1 WORLD WINGへの加入が必要。
※2 「IS NETコース/EZ WINコースと国内パケット定額サービス」または「LTE NET/LTE NET for DATA」加入者が対象。

 ドコモの「海外1dayパケ」を除き、どのキャリアのサービスも必要なプランさえ契約していれば自動的に海外パケット定額が適用されるようになっている。注意点としては、auとソフトバンクの場合は対象国(地域)であっても、パケット定額が適用されるキャリアが限られているため(1国あたり1~2キャリア)、一度定額対象のキャリアに接続した後は接続を固定する必要がある。対象キャリアかどうかは各社のサイトで参照可能なほか、SMS等でその旨の通知がくるのでそれを参考にしよう。対象キャリアへの接続を固定した後に、設定画面で「データローミング」をオンにすれば利用が開始される。ドコモの場合は対象国であれば基本的に「どのキャリアに接続しても定額になる」が、不安な場合は専用ユーティリティーが用意されている(Android用、外部サイト)ので、それを使ってみよう。

海外パケットローミング

↑Androidの場合、「設定」→「その他の設定」→「無線とネットワーク」→「モバイルネットワーク」の順に選択し、「データローミング」のチェックボックスを入れる。もし「海外1dayパケ」のサービスを使う場合には、「モバイルデータ通信」のチェックを「オフ」にしてから「データローミング」を「オン」にすること。iPhoneの場合は「モバイルデータ通信」の項目から同様の設定画面へと移動できる。

 パケット定額サービスは「データローミング」を「オン」にすることで利用開始となるが、「海外1dayパケ」のみデータローミング設定の前に「モバイルデータ通信」を「オフ」にしてやる必要がある(外部サイト)。この違いに注意しておくといい。

海外パケットローミング

↑画面1の項目で「通信事業者」を選択すると、しばらくネットワークを検索した後に現在そのエリアで接続可能な通信事業者の一覧が表示される。デフォルトでは自動選択になっているが、もし接続先キャリアを固定したい場合にはここで指定しておく。こうしておくことで、そのキャリアの通信圏外に移動しても別のキャリアへと再接続されることがなくなる。iPhoneの場合は「キャリア」の項目から同様の設定画面に移動できる。

 「海外1dayパケ」と「海外パケット定額」は排他関係にあり、海外1dayパケを利用した場合には海外パケ・ホーダイは適用されない。ドコモのユーザーであればどちらを選ぶかは悩みどころだが、データ通信をヘビーに使うのでなければ海外1dayパケをお勧めしたい。調子に乗ってSNSに写真をアップロードし続けていると30MBにはあっという間に到達してしまうが、開始時間が指定できるので運用の柔軟性があること、特にアジア方面の料金が安いことを考えれば、用途しだいでは非常に便利だと思われる。特に欧州方面では昼過ぎから夕方あたりに日本の日付が変わってしまうため、1日使おうと思うと2日分の料金が余分にかかってしまう。海外1dayパケであれば、このあたりの心配は必要ない。筆者は海外でよく現地キャリアのSIMを購入してデータ通信に利用しているが、このSIMを購入するまでの時間の連絡手段として、あるいは国をまたいでの移動で現地滞在が1~2日程度でSIM購入が必要ない場合など、“つなぎ”としての使い道に最適だと考えている。

■海外通信用SIMを調達する

 これまで海外でもデータ通信が利用可能なSIMといえば、現地での購入か、または通販等で海外から取り寄せを行う必要があった。だがここにきて日本でも直接購入可能なSIMサービスが2社から提供されるようになった。

●海外用プリペイドSIMカード「Wi-Ho!」
 空港でのWi-Fiモバイルルータのレンタルでもお馴染みのテレコムスクエアが用意した、海外での現地利用を前提としたSIMカードで、ヨドバシカメラでの販売が開始されている(外部サイト)。アメリカ用、台湾用、香港用、中国用の4種類があり、それぞれ価格(括弧内は有効期限)が1万2000円(30日間)、5100円(180日間)、5100円(180日間)、5670円(30日間)。残念ながら日本のiPhoneは対応していない。金額には初回チャージ分が含まれているほか、現地での再チャージも可能。ただし金額や有効期間を見てもわかるように、1ヵ月程度の中長期滞在や、現地を頻繁に往復するようなユーザーが対象といえる。若干割高でもあるため、もし現地でSIMカードを購入するスキルがあるのならば、そちらのほうが安上がりになる。用途としては「現地に行く前に通信手段を確保しておきたい」あるいは「安心料」としての備えと思えばいいだろう。

海外パケットローミング

●米国企業の海外ローミングSIM「GigSky」
 米国に拠点を置き、海外ローミングで安価にデータ通信を利用するためのサービスを提供している「GigSky」が日本にも進出し(外部サイト)、間もなく日本でのサービスを開始するという。SIM本体は2480円で(当初はキャンペーン価格で1480円)、10MB分の無料チャージが行われているほか、米国での滞在で300MBが4200円(14日間)、500MBが6000円(30日間)のチャージで利用できるようになっている。

海外パケットローミング

 これらサービス利用における注意点は、手持ちの端末が「SIMフリー」であることが条件ということだ。また端末の周波数が実際に現地キャリアに適合していて通信できるかまでは保証されないため、設定や再チャージを含め作業は自己責任となる点にも留意したい。SIM購入の際は、自身の端末がSIMフリーかどうかを確認しつつ、どのサイズのSIMが必要かを確認して注文しよう。通常サイズのSIMとマイクロSIMは共用の場合が多いが、iPhoneが採用しているnanoSIMは特殊サイズとなるため、「nanoSIMが必要」ときちんと確認、あるいは説明しないといけない。

■旅行プランに応じた利用計画を立てよう

 筆者が出張で海外滞在する場合、最初の連絡手段として「海外パケット定額サービス」を1日分だけ「オン」の状態で利用して、後は現地で調達したSIMカードをルータ代わりのSIMフリースマートフォンに挿入してテザリングで利用している。この方法ならば、普段使っているメイン端末をそのまま現地で使えるからだ。現在筆者が一番メインで使っているのはソフトバンクで契約したiPhone 5だが、この手順にのっとれば到着日だけ「海外パケットし放題」サービスを利用し、日本の日付が切り替わる前に購入した現地SIMを使ってテザリングしているルータ端末経由でインターネット接続している。頻繁に訪れている米国とフランスについては長期間利用できるSIMを持っているほか、到着後の空港ですぐに携帯ショップでのSIM購入が可能な英国や東南アジア方面の国々では「海外パケット定額サービス」を使わないことも多い。

海外パケットローミング

 仕事での現地滞在の場合、少なくとも3~4日程度は同じ都市から動かないうえ、データ通信を使って仕事をすることもあり、データ通信が利用可能なSIMを入手するようにしている。だが、乗り換えのために数時間や1晩だけの滞在になるケース(筆者の場合はアムステルダムなど)では、SIMは購入せずに「海外パケット定額サービス」のみで済ませている。これは、わざわざSIMを購入するほどデータ通信を行わず、コスト的にも割高になるからだ。
 一般に、海外旅行での現地滞在は数日から長くて1週間程度、もし欧州数ヶ国を巡るツアーであれば各国の滞在日数は1~数日程度となる。なので、3日間使っただけで1万円近くになってしまうが、国を周遊するような旅をしている方々は「海外パケット定額サービス」を積極活用したほうが安くつくと考えられる。もし、同じ場所で3~4日以上の滞在、もしくはリピーターとして今後も頻繁に訪れるようであれば、前出の「Wi-Ho!」や「GigSky」を活用したり、現地でSIMカードを購入するのもいいだろう。

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