HARMAN ExPLORE TOKYO 2026 新製品発表イベント
折りたためるサウンドバーの登場に驚き、JBLをはじめとした秋の新製品が並ぶプライベートショーに潜入だ
2026年10月08日 07時00分更新
ハーマンインターナショナルは10月7日、JBLのほかMark Levinson、Harman Kardonの最新オーディオ製品や今後のブランド戦略を紹介するプライベートイベント「HARMAN ExPLORE TOKYO 2026」を開催した。
メディア関係者やインフルエンサーを集めた内覧会で、今後登場する新製品も複数展示された。その特徴や技術的な背景、今後の市場戦略についても紹介された。
折りたたんで梱包できるサウンドバーが登場?
このイベントで披露された新型のサウンドバーが「JBL Cinema SB500 MkII」シリーズだ。価格を抑えつつも本格的なシネマサウンドを実現するエントリーからミドルクラスのモデルとして、Amazonや直販ストアなど販路を限定して展開する。
「JBL Cinema SB510 MkII」は、本体内にサブウーファーを内蔵したワンバータイプの製品で、出力は200W。HDMI ARCに対応。Amazon.co.jpのみで展開する。
「JBL Cinema SB580 MkII」は別体のワイヤレスサブウーファーが付属するモデルで、出力は440W。HDMI ARCやDolby Atmosの再生に対応。こちらはJBLオンラインストアのほか、楽天市場、Yahoo!ショッピング、AmazonのJBL公式ストアなどオンライン限定のチャンネルで展開する機種となる。
ともにさまざまなインテリアや家具になじむシックかつシンプルな造形を採用。主張しすぎないミニマルさを追求しつつも、本体下部にはLEDエフェクトを設けるなど、遊び心も加えている。
開発にあたっては、「音質」「拡張性」「輸送効率」の3軸で独自の試みを取り入れている。
まず音質面では「JBL Cinema Sound」として、映画館の音響を知り尽くしたJBLのノウハウを注入。映画鑑賞において最も重要な「セリフ(ダイアログ)の聞き取りやすさ」を担保するため、両モデルともセンタースピーカーを搭載した3.1ch構成を採用している。
SB510 MkIIはフルレンジユニットに加え、本体側面にサブウーファーを配置。1本でパワフルな低音と明確な定位感を実現する手軽な機種。SB580 MkIIはツイーターとレーストラック型ウーファーによる2ウェイ構成を搭載した上位機で、下側に向けた165mmの大口径ワイヤレスサブウーファーにより、臨場感あふれる精密な低音再生を可能にしている。
新開発の「SurroundPlay」機能は本シリーズのハイライトと言える。サウンドバーはテレビの下に配置するのが前提のため、音は基本的に前方向からのバーチャルサラウンドになるが、同社のポータブルBluetoothスピーカーを追加することで、リアルのリアサラウンドが楽しめる。
現段階では「JBL Flip 7」2台に対応しており、普段は屋外や別室で音楽用として使用しているポータブルスピーカーを、映画鑑賞時のみ本格的なリアルサラウンドシステムへ組み込める柔軟性があるのがポイントだ。
さらに、SB580 MkIIでは、エントリーモデルとしての手頃な価格設定を維持しつつ音質クオリティを妥協しないため、輸送および梱包にかかる物流コストを削減する新設計を採用した。
従来のL字型のような変形梱包箱ではなく、バー本体とサブウーファーの部材が隙間なく効率的に格納できるコンパクトな梱包にするため、U字型に折りたためる構造にしたのだ。
長いバーと四角い箱を一緒に入れると変形した梱包が必要だったが、折りたたむことでコンパクトに重ねられるようになる。コンテナや倉庫などでスペースを取らないので、輸送効率などが上がり、コストを抑えられるというわけだ。
会場では、SB580 MkIIと2台のFlip 7を組み合わせたリアルサラウンドのデモも体験できた。まず良いと思ったのが、接続手順は極めてシンプルだった点だ。
サウンドバー背面にあるSurroundPlayボタンを押してペアリングモードに入り、左のリア、右のリアに置くFlip 7のAuracastボタンを順に押すだけでいい。これで、位置識別(チャンネル割り振り)を含んだ設定が完了する。現状では、細かな音の調整などはできないそうだが、リアスピーカーがあるだけでも、水平方向の音の動きや音に包まれる感じは大きく改善する。
手持ちのFlip 7がある人は、別の用途にも活用できるというのもいい。
映画『ミッション:インポッシブル』の撃ち合いシーンや飛行シーンを用いたデモでは、ポータブルスピーカーを活用したシステムとは思えない密度の高いサラウンド空間が再現された。簡易的ではあるが、Auracastの特徴を使いこなした面白い解決法と言えるだろう。
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