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66年ぶりに新車、そして券売機は撤去!? 香川のローカル鉄道「ことでん」がすごいことになっていた

2026年10月07日 07時30分更新

文● 中山智 編集●こーのス/ASCII

●外国人旅行者にも便利! 7言語に自動対応

 このデジタル化は、増加するインバウンド(訪日外国人観光客)対応としても大きな威力を発揮します。スマートフォンの言語設定に合わせて、日本語を含む7言語(英語、中国語の繁体字・簡体字、韓国語、ベトナム語、タイ語、インドネシア語)に自動で切り替わるため、外国人も使い慣れた言語でスムーズに切符を購入できます。

無人駅の券売機は原則停止に

●スマホがない人はどうする? 現金払いもちゃんと残る

 物理的な券売機をなくすと思い切った施策ですが、現金利用者を完全に切り捨てるわけではありません。ことでんの担当者に話を聞いたところ、利用者の9割は同社独自の「IruCa(イルカ)」をはじめとする交通系ICカードを使って乗車をしているとのこと。スマートフォンを持たない方や現金を使いたい利用者は、これまで通り、駅の集札箱や乗務員に現金で運賃を支払う仕組みが残されています。

利用者の9割は交通系ICを利用して乗車しているとのこと

●券売機は1台1000万円超!? 撤去には現実的な理由も

 さらに、タッチパネルを採用した多言語対応の券売機は現在1000万円以上するとのこと。1割の利用者のために券売機を入れ替えるのは、コスト的には厳しいわけです。

一部の主要駅では多言語化対応の券売機がすでに導入されており、引き続き運用していく

 完全にキャッシュレスへ振り切るのではなく、選択肢を残しながら最新技術で効率化と維持コスト削減を図るバランス感覚。地域交通を担う鉄道会社としての、ひとつの現実的な最適解と言えそうです。

 66年ぶりの新造車両でハード面を刷新し、デジタル券売機でソフト・サービス面を革新することでん。香川県を訪れた際は、ぜひスマホでデジタル切符を買い、ピカピカの2000形に揺られながらスマートな旅を楽しみましょう!

香川県に来た際には、新造車両「2000形」とデジタル券売機を試してみよう

多くの来賓が集まった2000形の出発式

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この記事を書いた人──中山智(satoru nakayama)

世界60ヵ国・100都市以上の滞在経験があり、海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。

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