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ケンタ国内唯一の「チキンマイスター」はスパイス配合を知っている? 本人に聞いた

2026年09月08日 18時00分更新

KFC独自の調理資格「チキンスペシャリスト」の最高峰、日本唯一の「チキンマイスター」を取材しました!

 日本ケンタッキー・フライド・チキン(以下、ケンタ)は、ポップアップイベント「マイスターズキッチン」を、9月11日~13日の3日間限定でKFC高田馬場店(東京)にて開催します。

 開催に先立つ9月7日には、メディア向けの先行体験会が実施されました。日本で唯一の「チキンマイスター」である笠原一樹さんが、オリジナルチキンの調理工程の一部を実演し、KFCのこだわりを語ってくれました。チキンについて「えっ!」と驚く事実もありましたよ。

笠原さん、秘伝のレシピは「なんとなくわかる」

笠原一樹さんは、1997年に日本KFCへ入社。店舗で約16年間勤務し、店長を経験したのち、13年前にチキンマイスターに就任。KFC各店舗を回って調理のポイントを伝えているそう。カーネル・サンダース氏とみたいなパリッとした白いジャケットがかっこいい!

 ケンタといえば、看板メニューの「オリジナルチキン」。1940年に創業者のカーネル・サンダース氏によってレシピが生み出され、80年以上にわたってその味が守られています。

 ちなみに、KFCの公式Xでも過去に紹介されていますが、国内での正式名称は「オリジナル・レサピー・チキン」なのだそう。笠原さんによると、カーネル・サンダースが作った「オリジナルレシピのチキン」が日本へ伝わった際に、「レシピ」を「レサピー」と聞き間違えたのではないか、とのことでした。

秘伝の11種類のハーブ&スパイスを使ったオリジナルチキン

 さて、このオリジナルチキンには、11種類のハーブ&スパイスが使われているといわれます。CMなどでもおなじみのフレーズなのでなんとなく印象に残っていますよね。

 ケンタに関して「秘伝の配合を知っているのは世界で○人だけ」といった話も、都市伝説のように広まっていました。ナベコは「いやいや」と半信半疑でしたが、笠原さんに聞いたところ「配合を知っているのは世界でわずか3人」とはっきりと答えてくれました。

 うっそー。都市伝説ではなかった!

 しかも、会社の中にいても「誰が知っているかは知らない」とのこと。秘匿性は本物です。

これが、秘伝のハーブ&スパイスを調合した粉。この状態でケンタの「あの香り」がしました!

 当然、笠原さん自身も秘伝の配合を知りません。しかし体験会では、「なんとなくわかります」と話していました。

 「スパイスだけでいうと世界に140種類ほど、ハーブも200種類ほどしかありません。その組み合わせなので、ひとつずつ絞っていくと、9種類くらいまではわかると思います。ただ、やっぱり最後の1個がわからないんです」(笠原さん)

 実は、オリジナルチキンの成り立ちを考えると、これも納得できる話です。創業者のカーネル・サンダースも、10種類までは比較的に早い段階で決めたものの、最後の1種類になかなかたどり着けなかったそう。さまざまなスパイスやハーブを試し、現在の配合を完成させるまでに約10年を費やしたといいます。

カーネル・サンダース氏は11種のうちの最後ひとつを見つけるのに時間がかかったそう

 詳しい人が探れば、かなりのところまで見当はつく。それでも、どうしても判別できない1種類がある――。それこそが、オリジナルチキンを80年以上にわたって独自性のあるチキンとして守り続けている秘密なのかもしれません。

 そこにたどり着いたカーネル・サンダースもすごいし、なんとなくと言いつつ近づいている笠原さんもすごい!

実はスパイスは国内で調合
それじゃバレちゃうんじゃない?

 では、11種類のハーブ&スパイスは、実際にどこで調合されているのでしょうか。前から気になっていました。だって、調合するときに原材料を見たら、配合がわかってしまいますよね。

 そこで笠原さんに聞いてみました。なんと、日本のKFCで使われるハーブ&スパイスは、国内で調合されているとのこと。

なんと配合の時にも秘密が漏れないような仕組みが……。ナベコはてっきりアメリカ本社で配合して送られてくるのかと思っていたけど、違いました

 ええー! それじゃあ全然秘密じゃないじゃん。

 ……と思ったのですが、それは早とちりでした。笠原さんによると、

「例えば、A工場では5種類だけを混ぜ、B工場では6種類だけを混ぜます。そしてC工場で、A工場とB工場から届いたものを混ぜます。こうして、どこでも全体がわからないようになっています」

店舗では生の鶏肉にひとつひとつ粉をつけて調理。ハーブ&スパイスこそ工場配合だけど、ほかは基本的に手作り

 なるほど……! 最初から11種類を一つの工場で混ぜるのではなく、工程を分業。最後にそれぞれを合わせることで、調合に携わる工場や会社にも、配合の全容がわからない仕組みになっているのです。

 秘密を守るために、めちゃくちゃ手間がかかっていますね!

 世界で80年以上、日本で50年以上で愛されているケンタのオリジナルチキンは徹底した仕組みによって秘密が守られていたのです。

「マイスターズキッチン」は予約終了
次の開催にも期待!

「マイスターズキッチン」では食べ放題イベントも実施されます。これが、食べ放題の際の最初に提供されるセット。これを食べたのちにお替わりができる仕組みです

 ポップアップイベント「マイスターズキッチン」は事前予約制(抽選)で、すでに応募受付を終了しています。8月26日に抽選申し込みを開始したところ、初日から想定を大きく上回る応募が寄せられたそうです。

チキンの部位などについて詳しく知れちゃいます

 会場では、日本KFCトップレベルの技術を持つ「オリジナルチキン調理精鋭部隊」が揚げたオリジナルチキンを、30分間食べ放題で提供。チキンマイスター・笠原さんによる調理実演も行われます。

 さらに9月12日、13日には、笠原さんから直々に調理を学べる「KFCおいしナブルキッチン with チキンマイスター」を開催。自分で調理したオリジナルチキンと、チキンマイスターが調理したものを食べ比べられるそうです。

笠原さんが調理したオリジナルチキンを実食しました。衣はパリッ、身はふっくら柔らかで、心なしか普段より骨離れもよく、1個、2個とペロリといけちゃいましたよ。笠原さんによると、上手に揚がったチキンは全体が「ゴールデンイエロー」に色づき、揚げたての皮が「ぷくぷく」しているため、見た目でわかるそうです

 ケンタは今後も、オリジナルチキンの魅力を知ってもらうための取り組みを実施していく予定とのこと。同様のポップアップイベントについては現時点で未定ですが、今回の反響を踏まえて検討したいと話していました。今回は予約に間に合わなかった人も、次の開催に期待したいですね!

※記事中の価格は税込み

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ナベコ

アスキーグルメの酒好きご飯好きの記者・編集者。人生酸いも甘いも。七味唐辛子は薬研堀を愛用。
 

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