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エントリー機種こそいい音で!! マランツのこだわりが詰まった新製品「CD 70」と「MODEL 70」発売

2026年07月27日 13時00分更新

多彩なソースに対応でき、ディスク資産の活用も今どきの使い方もできる

 短時間であるが、サウンドマネージャーの尾形好宣氏の説明を受けながら、製品の音を確かめることもできた。

 スピーカーはマランツ試聴室でリファレンスになっているB&W「801 D4」が用意され、CD 70とMODEL 70を組み合わせたCD再生のほか、iPadを経由したBluetooth経由の再生、LPレコードの再生、HDMI経由でのライブ音源の再生など多様なメディアに対応する点がアピールされた。ややミスマッチな組み合わせだが、開発に際して尾形氏が音を聞いている環境であり、機器が持つ潜在能力を感じ取ったり、音作りの狙いをより明確に知ることができる環境とも言える。

BADのLPレコードを手にする尾形氏

 CD音源ではまずは津軽三味線の演奏から。中村滉己の1stアルバム『民唄』のトラック3「津軽じょんから節 新節」。楽器の数が絞り込まれたシンプルな音源だが、弦の立ち上がり、音が出ていない部分の静けさ、空間から浮かび上がってくるような気配を感じさせる音源だ。

 次がウッドベースの楽曲で、ブライアン・ブロンズバーグの『WOOD』から「星条旗よ永遠なれ」。801 D4は大型かつペア500万円を超すハイエンドスピーカーになるが、クラスの差を超えてかなり健闘している印象はあった。いずれもS/N感の高さやメリハリ感の高さがある。

 また、アンドレア・バッティストーニ指揮 、東京フィルハーモニー交響楽団によるストラヴィンスキーの『春の祭典』(トラック5の敵対する部族の遊戯~)では、スケール感があり、ハイエンドオーディオらしいダイナミックスの豊かさなどを感じることができた。

 尾形氏は「音質検討時には、フルサイズコンポをわざわざ買うので、オーディオ的な音の快感をエントリーグレードでも感じさせるようにしたい」とコメント。「透明感、クリアネス、見通し、分解能、解像度をどれだけ出せるか。もっさり、のっぺりしない、空間表現、奥行き、高さ、解像度、分解能を求めて、硬い音になりすぎないように弾力やウォームさ、低音の音の厚みを調節してきた」とコメントしていた。

 細かく聞くと、制動力に少し限界があるかなと感じたり、全体の安定感やアタック感をもう少し求めたいと思う部分もあるのだが、全体を通した感想としては、非常にハイクオリティだった。エントリー機種とはいえ、初めてのハイエンドコンポであれば、相応の期待感を持って購入する人が多いと思う。そんな人をがっかりさせない実力があることに加え、どこかをグレードアップしたらより良い音になるのではないかという手ごたえ感もある仕上がりになっているのがいい。

 デモでは1987年にリリースされたマイケル・ジャクソンの『BAD』をCD音源と海外版レコードで比較試聴する試みもあった。いずれも発売時のもので、尾形氏が所有しているディスクだという。聞いてみると、音の詰まり具合の差があり、レコードプレーヤーのほうがヘッドルームが広く全体に自然なつながりだ。一方でCDのほうは、音像をハッキリと強調した再生音であり、密度感や音圧感がある。

Bluetooth接続先にMODEL 70が選ばれている。

 さらにMODEL 70であれば、音楽ストリーミング配信の楽曲をBluetooth経由で楽しむことができる。より新しいリマスター版の再生も可能なので、過去に発売された様々な音源を聞き分ける楽しさもある。

 尾形氏としても、多彩なソースに対応できる点はMODEL 70のポイントの一つと捉えているようで、「入力がいっぱいあるとケアすることはたくさんあるが、それぞれを楽しめるグレードにしている」と語っていた。

ディスプレーにはHDMIの文字が見える。

 最後にHDMI ARC入力のデモとして用意されたのが、『大野雄二ベスト・ヒット・ライブ ~ルパンミュージックの原点~』というBlu-ray Disc。ライブ音源でルパン三世のテーマを聞く。リニアPCMの2ch再生にはなるが、仮にサラウンドでなくても、こうした音楽コンテンツを臨場感あふれるサウンドで楽しめるのは魅力的だ。実体感のある音場の広がりや、明瞭にピンと立ち上がるピアノの音、観客の拍手のリアルさなど、ライブ音源ならではの楽しさを映像付きで楽しむことができた。

 このようにCD 70とMODEL 70の組み合わせは、様々な音源をハイクオリティに楽しめる利便性の高さに加えて、アナログとデジタルの両方でリリースされている作品の違いを聞き比べてみたり、エントリーながら多彩な楽しみ方ができるのが魅力だ。過去のデジタル/アナログディスクを多数所有している人も、普段スマホやタブレットで楽しんでいるストリーミングサービスの音楽や、ライブや録画で観るテレビの音楽番組を高音質かつ気軽に楽しみたいという人も満足できる組み合わせになっている。

 応用の幅が広く「Good Enough」から「The Best」まで、使う人のスタンスに合わせた活用ができる機種である。Hi-Fiオーディオに興味を持った人はぜひ、その魅力を体験してほしい機種だ。

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