週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

マランツ、高さ109mmと薄型でHDMI ARC対応のプリメインアンプ「STEREO 70s」

2023年09月22日 11時00分更新

 マランツは、HDMI端子を搭載したプリメインアンプ「STEREO 70s」を10月下旬に発売する。価格は14万3000円。シルバーゴールドとブラックの2色展開。

 STEREO 70sは、昨年発売のスリム型AVアンプ「CINEMA 70s」と同一シャーシ、同サイズの筐体を使用している。6系統のHDMI入力(うち3系統は8K対応)を備え、出力は2ch。2019年に発売した「NR1200」の上位モデル、新世代デザインの「MODEL 40n」の下位モデルとなり、これでHDMI搭載プリメインアンプは3機種となった。

洗練されたスリムデザインでHi-Fi品質の音を

 STEREO 70sは、7chアンプ搭載のCINEMA 70sより内部に余裕が出るぶん、パワーアンプは対称レイアウトで高品位なディスクリート構成に変えている。また、プリアンプ部分にもHDAM-SA2回路を使用。フロント部は、CIEMA 70sではボタンが並んでいた個所をMODEL 40nと同じつまみにしている。

CINEMA 70sではフロント部に8つあるボタンをMODEL 40nと同じつまみに変えている。

HDAM-SA2は、中央の小さな部品で構成されている部分

パワーアンプ部。レイアウトに余裕が出るためパワーアンプ部分も対称レイアウトで高品位なディスクリート構成に変え、強化している。

 NR1200と比較した場合、HDMI入力の数がひとつ多く、4Kではなく8K対応となった点は進化ポイントだ。加えて、MODEL 40nから“HDMI ARC伝送時の高音質化技術”を継承している点も違いだ。HDMI ARCでは192kHz/24bitのPCM入力が可能。なお、MODEL 40nはD級アンプを搭載するのに対して、STEREO 70sはAB級のアナログアンプを搭載。HDMI入力が1系統のMODEL 40nに対して、リビングのHDMI機器をまとめるセレクターとしての役割も持たせているという。高級オーディオは得てして、単機能化/機能削減の方向で開発されがちだが、最近のマランツは多機能と専用機ならではのグレードを高水準に両立することに取り組んでいる。

 ちなみに、NR1200はHi-Fiコンポとして、2019年、2020年の売り上げシェアトップに輝いた人気機種である。

STEREO 70s

NR1200

特徴の比較

スペックの比較

HDMI ARCの高音質化技術に加え、HEOSの利便性も

 定格出力は75W+75W(8Ω、20Hz~20kHz、THD0.08%)。S/N比は98dB。端子についてはRCA入力×3、PHONO入力(MMカートリッジ対応)、光デジタル入力、同軸デジタル入力、2.2chプリアウト出力、ゾーンプリアウト出力、ヘッドホン出力などを装備。フロントにはUSBメモリー用の端子、背面にはFire TV Stickなどに電源供給できる給電専用のUSB端子やFM/AMチューナーも装備している。

 HEOSモジュールを搭載し、各種ストリーミング配信やネットワーク再生が可能。DSDの場合最大5.6MHz、PCMでは192kHz/24bitの再生が可能。ちなみにHEOSは、機能は変えずにモジュールの世代が徐々に進化しているが、STEREO 70sから新しい世代になるようだ。Ethernet、IEEE 802.11ac、Bluetooth 5.0対応。AirPlay 2やAlexaにも対応する。なお、Bluetoothは受信だけでなくイヤホンやヘッドホンへの送信も可能。イヤホン側に音量調節ボタンを持たない機種に対しても音量調節が可能だ。

 本体サイズは幅442×奥行き386.5×高さ109mm(アンテナを寝かせた場合)で、重量は8.4kg。

HDMI ARCの高音質化機能。HDMI経由で入ってきたオーディオ信号を直接DIRに入れる。

Su'sconの大型コンデンサーなども採用

銅メッキのネジなど上位機のノウハウを踏襲

パワーアンプは大型のヒートシンクの下側にある。

付属リモコンも新デザイン

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう