G-Master Spear BF360 Limited Editionをレビュー
密かに話題のHAVN製PCケースを採用したゲーミングPC、独自水冷仕様のRTX 5090で性能もこだわりまくり
2026年07月03日 10時00分更新
自作PCであれば、個人の「遊び心」を注ぎ込んだマシンが組める。CPUやビデオカード、メモリー、SSDといった基本スペックはもちろんのこと、PCケースのデザインからファンの回転数まで、あらゆる部分にこだわった趣味全開マシンが作れるわけだ。
しかし、メーカーが販売するBTOパソコンとなると、実用性や合理性、コストなどが重視された、万人ウケするものが無難である。そのため、遊び心はどうしてもおざなりになりがちだ。だが、それはあくまで「一般的なBTOパソコン」のお話。
確固たるコンセプトがあり、それを実現するためにこだわった結果、趣味全開のマシンとそっくりになってしまうこともあるだろう。そんな印象を受けたBTOパソコンが、サイコム
の「G-Master Spear BF360 Limited Edition」だ。
本機はビデオカードには長時間の高負荷に耐えられる水冷クーラーを採用し、CPUには急激な負荷上昇による発熱にも対応できる強力な空冷クーラーを搭載。この構成は最高峰の性能を安定して発揮し、幅広い場面で騒音を抑えることを目指した結果である。
しかも、ビデオカードはGeForce RTX 5090搭載モデルを独自に水冷化した「Hydro LC Graphics Plus GeForce RTX5090 32GB」。CPUクーラーはNoctuaの最強クラスモデル「NH-D15 G2」を採用。さらに、今PC自作ファンから熱い注目を浴びている新興メーカー、HAVNの「BF360 Flow」というこだわりっぷりだ。
そんなG-Master Spear BF360 Limited Editionについて、写真を中心に詳しく紹介する。
| G-Master Spear BF360 Limited Edition | ||
|---|---|---|
| 標準構成の主なスペック | 試用機の主なスペック | |
| CPU | AMD「Ryzen 7 9800X3D」 (8コア/16スレッド、最大5.2GHz) |
AMD「Ryzen 9 9950X3D」 (16コア/32スレッド、最大5.7GHz) |
| CPU クーラー |
Noctua「NH-D15 G2」(空冷、120mmファン×2、サイドフロー) | |
| マザー ボード |
ASRock「X870 Challenger WiFi White」(AMD X870、ATX) | |
| メモリー | 64GB(32GB×2)、DDR5-5600 <メジャーチップ・JEDEC準拠品> | |
| ストレージ | Crucial「T710 CT2000T710SSD8」(2TB M.2 SSD、PCIe 5.0) | |
| ビデオ カード |
サイコム「Hydro LC Graphics Plus GeForce RTX5090 32GB」 (GeForce RTX 5090、32GB GDDR7)+ Noctua「NF-A12x25 G2 PWM」×3<サイコムオリジナル水冷仕様> |
|
| 電源 ユニット |
ASRock「Steel Legend SL-1200G」 (1200W、80 PLUS GOLD、Cybenetics PLATINUM、LAMBDA A) |
|
| PCケース | HAVN「BF 360 Flow White HVN-CA-BF360-03」(E-ATX、ミドルタワー) | |
| 通信機能 | 2.5GbE(有線LAN)、Wi-Fi 7(無線LAN)、Bluetooth 5.4 | |
| サイズ | 254(W)×515(D)×522.6(H)mm | |
| OS | Microsoft「Windows 11 Home」 | |
| 直販価格 | 125万1030円 | 125万1030円 ※先着30台の期間限定価格 |
ちなみに、今回扱う試用機材は、標準構成からCPUがRyzen 9 9950X3Dにカスタムされていた。なんでも本機は2026年7月31日まで無料でRyzen 9 9950X3Dにアップグレードできるキャンペーン中だそうだ。先着30台までが対象なので、気になる方は急いで購入してほしい。
高性能なCPUやビデオカードを強力かつ静かに冷やすこだわり
内部はスペースに余裕があり、窮屈さは感じない。といっても、これは相対的にそう感じるだけ。実際、CPUクーラーの設置面積は約150mm四方と大きく、ビデオカード本体の奥行きも実測で約300mmと長い。シンプルにPCケースが大きいため、そう見えるのだ。
そして、PCケースの大きさは空冷クーラーを運用するうえで非常に重要なポイントになる。なぜなら、PCケースが大きければ大きいほど内部に熱がこもりにくく、冷却効率が上がるからだ。
CPUクーラーのNH-D15 G2は、ヒートパイプでつながった2つの大きなヒートシンクを備え、それぞれに140mmファンを装着している。120mmファンのモデルと比べると、ヒートシンクにあたる風量が多いので、コア数の多いCPUでも静かにしっかりと冷やせる。
なお、リアのPCケースファンはCPUクーラーとほぼ同じ高さに配置。これは、CPUクーラーから流れてきた熱風を、すぐに外へ排出できるようにするためだ。
ビデオカードはドイツのLynk+社との協業で実現した、オリジナルの水冷ビデオカード「Hydro LC Graphics Plus GeForce RTX5090 32GB」を採用。GPUだけでなく、メモリーや電源まで冷却できるモジュールを採用することでカード本体側のファンはなく、ラジエーターファンのみとなっている。
そのため、PCケース内への熱の拡散は抑えながら、ビデオカードのPCB上にある部品を効率良く冷やせるのだ。また、外装はアルミ板で覆われており、高級感のある見た目になっている点も魅力的である。
この水冷ビデオカードのラジエーターは360mmサイズで天板に配置。ラジエーターは3基のファンで冷却し、熱はPCケースの上部から排出するレイアウトになっている。ちなみに、このファンも静音性に優れるNoctua製品を採用しているあたりに、徹底したこだわりがうかがえる。
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