週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

G-Master Spear BF360 Limited Editionをレビュー

密かに話題のHAVN製PCケースを採用したゲーミングPC、独自水冷仕様のRTX 5090で性能もこだわりまくり

2026年07月03日 10時00分更新

G-Master Spear BF360 Limited Edition

 自作PCであれば、個人の「遊び心」を注ぎ込んだマシンが組める。CPUやビデオカード、メモリー、SSDといった基本スペックはもちろんのこと、PCケースのデザインからファンの回転数まで、あらゆる部分にこだわった趣味全開マシンが作れるわけだ。

 しかし、メーカーが販売するBTOパソコンとなると、実用性や合理性、コストなどが重視された、万人ウケするものが無難である。そのため、遊び心はどうしてもおざなりになりがちだ。だが、それはあくまで「一般的なBTOパソコン」のお話。

 確固たるコンセプトがあり、それを実現するためにこだわった結果、趣味全開のマシンとそっくりになってしまうこともあるだろう。そんな印象を受けたBTOパソコンが、サイコムの「G-Master Spear BF360 Limited Edition」だ。

G-Master Spear BF360 Limited Edition

サイコムの超こだわりゲーミングPC「G-Master Spear BF360 Limited Edition」。標準構成の直販価格は125万1030円(送料込み)

 本機はビデオカードには長時間の高負荷に耐えられる水冷クーラーを採用し、CPUには急激な負荷上昇による発熱にも対応できる強力な空冷クーラーを搭載。この構成は最高峰の性能を安定して発揮し、幅広い場面で騒音を抑えることを目指した結果である。

 しかも、ビデオカードはGeForce RTX 5090搭載モデルを独自に水冷化した「Hydro LC Graphics Plus GeForce RTX5090 32GB」。CPUクーラーはNoctuaの最強クラスモデル「NH-D15 G2」を採用。さらに、今PC自作ファンから熱い注目を浴びている新興メーカー、HAVNの「BF360 Flow」というこだわりっぷりだ。

 そんなG-Master Spear BF360 Limited Editionについて、写真を中心に詳しく紹介する。

G-Master Spear BF360 Limited Edition
標準構成の主なスペック 試用機の主なスペック
CPU AMD「Ryzen 7 9800X3D」
(8コア/16スレッド、最大5.2GHz)
AMD「Ryzen 9 9950X3D」
(16コア/32スレッド、最大5.7GHz)
CPU
クーラー
Noctua「NH-D15 G2」(空冷、120mmファン×2、サイドフロー)
マザー
ボード
ASRock「X870 Challenger WiFi White」(AMD X870、ATX)
メモリー 64GB(32GB×2)、DDR5-5600 <メジャーチップ・JEDEC準拠品>
ストレージ Crucial「T710 CT2000T710SSD8」(2TB M.2 SSD、PCIe 5.0)
ビデオ
カード
サイコム「Hydro LC Graphics Plus GeForce RTX5090 32GB」
(GeForce RTX 5090、32GB GDDR7)+
Noctua「NF-A12x25 G2 PWM」×3<サイコムオリジナル水冷仕様>
電源
ユニット
ASRock「Steel Legend SL-1200G」
(1200W、80 PLUS GOLD、Cybenetics PLATINUM、LAMBDA A)
PCケース HAVN「BF 360 Flow White HVN-CA-BF360-03」(E-ATX、ミドルタワー)
通信機能 2.5GbE(有線LAN)、Wi-Fi 7(無線LAN)、Bluetooth 5.4
サイズ 254(W)×515(D)×522.6(H)mm
OS Microsoft「Windows 11 Home」
直販価格 125万1030円 125万1030円
※先着30台の期間限定価格

 ちなみに、今回扱う試用機材は、標準構成からCPUがRyzen 9 9950X3Dにカスタムされていた。なんでも本機は2026年7月31日まで無料でRyzen 9 9950X3Dにアップグレードできるキャンペーン中だそうだ。先着30台までが対象なので、気になる方は急いで購入してほしい。

高性能なCPUやビデオカードを強力かつ静かに冷やすこだわり

 内部はスペースに余裕があり、窮屈さは感じない。といっても、これは相対的にそう感じるだけ。実際、CPUクーラーの設置面積は約150mm四方と大きく、ビデオカード本体の奥行きも実測で約300mmと長い。シンプルにPCケースが大きいため、そう見えるのだ。

 そして、PCケースの大きさは空冷クーラーを運用するうえで非常に重要なポイントになる。なぜなら、PCケースが大きければ大きいほど内部に熱がこもりにくく、冷却効率が上がるからだ。

G-Master Spear BF360 Limited Edition

大型のCPUクーラーやビデオカードでも余裕をもってレイアウトできる、大きめのミドルタワーPCケースだ

 CPUクーラーのNH-D15 G2は、ヒートパイプでつながった2つの大きなヒートシンクを備え、それぞれに140mmファンを装着している。120mmファンのモデルと比べると、ヒートシンクにあたる風量が多いので、コア数の多いCPUでも静かにしっかりと冷やせる。

G-Master Spear BF360 Limited Edition

CPUクーラーには静音性と冷却性能のバランスに定評があるNoctuaのNH-D15 G2を採用

 なお、リアのPCケースファンはCPUクーラーとほぼ同じ高さに配置。これは、CPUクーラーから流れてきた熱風を、すぐに外へ排出できるようにするためだ。

G-Master Spear BF360 Limited Edition

CPUクーラーのすぐうしろには140mmのPCケースファンを配置

 ビデオカードはドイツのLynk+社との協業で実現した、オリジナルの水冷ビデオカード「Hydro LC Graphics Plus GeForce RTX5090 32GB」を採用。GPUだけでなく、メモリーや電源まで冷却できるモジュールを採用することでカード本体側のファンはなく、ラジエーターファンのみとなっている。

 そのため、PCケース内への熱の拡散は抑えながら、ビデオカードのPCB上にある部品を効率良く冷やせるのだ。また、外装はアルミ板で覆われており、高級感のある見た目になっている点も魅力的である。

G-Master Spear BF360 Limited Edition

カード本体側にファンはなく、アルミ板の外装で覆われている。まるで重厚な金属の箱のような見た目だ

 この水冷ビデオカードのラジエーターは360mmサイズで天板に配置。ラジエーターは3基のファンで冷却し、熱はPCケースの上部から排出するレイアウトになっている。ちなみに、このファンも静音性に優れるNoctua製品を採用しているあたりに、徹底したこだわりがうかがえる。

G-Master Spear BF360 Limited Edition

ラジエーターファンにはNoctuaの「NF-A12x25 G2 PWM」を採用していた

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります