調べる、まとめる、書く──これまで時間と労力を要していた作業の多くが、AIによって瞬時に代替可能となりつつある中で、その反動とも言える動きが静かに広がっている。
それが、「答えのない問い」に向き合う営みへの関心の高まりだ。注目の趣味カテゴリを調べたとある調査によると、「教養」分野への関心が大きく高まっているのだという。具体的には、哲学や歴史、美術、文学といった解釈や思索のプロセスそのものを必要とするジャンルだ。
さらに「演劇・芸能」といった、「生の感動」を求める志向も増しているようだ。映像や音声コンテンツのクオリティが向上し、バリエーションが増える中で、あえて劇場やライブといった場に足を運ぶ人が増えているというのだ。
ふたつの潮流は、いずれも「効率」から距離を置いた地点にあるものだ。手軽に消費するのではなく、“好きだから”時間や手間をかける。その過程自体に、楽しみを見出そうとする──「答えのある問い」の「答え」をAIが教えてくれる時代の中で、「生の感動」に価値を感じるのは、頷ける話である。
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