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中華電動コンポはちょっと旧いロードバイクを救う

2024年02月11日 07時00分更新

既存の自転車に後付けする仕様

 EDSを製造するWheelTop社は、1950年代創業の自転車パーツを製造する老舗メーカーという事ですが、EDSについてはキワモノとして見られていたのも事実。最初に浮かんだ言葉は、誠に不躾ながら「これ大っぴらに売って大丈夫ですか?」でした。

 電動に限らず自転車のコンポーネントシステムは、他のメーカーが真似できないようにパテントでガチガチに固まっています。ホダカさんが扱うのだから、当然ながらそうした権利関係は問題ないのでしょう。そこがまず驚きでした。

 なによりEDSの特徴はメーカーを問わず既存のコンポに互換性を持つこと。ディレイラーのトラベル量を自由に制御できる利点を活かして、7速から13速まで対応します。大手メーカーはやらないし、我々も見て見ぬふりをしてきましたが、これが電動コンポの野生というものです。

 ちなみに13速はカンパニョーロとローターのグラベルコンポ用。海外ではロードよりグラベルの方が人気ですから、そこもフォローするわけですな。

 EDSのパッケージはシフター/ブレーキレバーとディレイラーの組み合わせで、クランク、チェーンリング、チェーン、スプロケットは既存の他社製を使う前提です。ディレイラーとシフターを置き換えれば電動化できるよという商品規格です。

 そのシフターとディレイラーの通信はワイヤレスで、前後のディレイラーには独立したバッテリーを内蔵しているため、取り付けにあたって配線の必要なし。フレームにポン付けしてペアリングして、スマホのアプリで設定して終わりです、おそらく。

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