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多くのゲームがWQHD(2560×1440ドット)、最高画質でプレイ可能

大画面でRyzen 9 7945HXと申し分ないゲーミングPC「Alpha 17 C7V」シリーズ徹底レビュー

2024年02月22日 11時00分更新

文● 石川ひさよし 編集●ASCII
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

 キーボードはSteelSeries製。外付けゲーミングキーボードを用いることも多いが、本製品は本格的なゲーミングキーボードを搭載している。LEDバックライトも当然搭載しており、しかも1つ1つのキーで発光色を選べるPer-Key RGB仕様だ。動くイルミネーションを楽しむもよし、ゲーム操作に関するキーを分かりやすく色分けするもよし、楽しみ方は人それぞれだ。

SteelSeries製のゲーミング仕様なキーボード

Per-Key RGB仕様のLEDバックライトを搭載。意外にもLEDはこのくらいで、全体がド派手というわけではない

 配列自体は10キー付き日本語配列。ただしゲーミング用途に特化しており、Fnキーが一般のノートPCのように左Ctrl横の配置ではなく、右Ctrl横にある。プレイ中の押し間違いを防ぐためだ。また、一部のキーについては幅を詰め、隣接キーと密着しているが、側面を斜めにカットしている。

CPU以外は攻めすぎずゲーミングPCの快適ラインをしっかりと

 内部スペックを見ていこう。まずCPUのRyzen 9 7945HXだが、16コア32スレッドという点は先に触れたとおり。一般向けのいわゆる高性能コアという括りでは現在最大コア数である。動作クロックは最大5.4GHz。cTDPも55〜75Wというモンスター級のノートPC向けCPUだ。

16コア32スレッド対応のRyzen 9 7945HX

 Zen 4世代のCPUなのでメモリは当然DDR5となる。本製品ではDDR5-5600メモリで容量16GB×2枚(デュアルチャネル)の計32GB。なお、32GBでもゲーミング用途で不足することはないと思われるが、同時に配信や映像編集をとお考えの方はMSI公認サポート店でメモリ増設をしてもよいかもしれない。本製品は最大で32GB×2枚、計64GBまでメモリ容量を拡張できる。

メモリはDDR5-5600で16GB×2枚

 メインとなるGPUはNVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop GPUで、これはCUDAコア数4608基、ブーストクロック2175MHz、ビデオメモリがGDDR6で8GBといった仕様。レイトレーシングを使わなければ、WQHD(2560×1440ドット)の最高画質や重めのタイトルもDLSSの利用で快適ライン、レイトレーシングONかつ重いタイトルもフルHDに落とせば現実的なフレームレートといったあたりがターゲットになるだろう。電力はNVIDIA公式で35〜115Wとされる。

GPUはGeForce RTX 4070 Laptop GPU

 上位にはGeForce RTX 4090 Laptop GPUやRTX 4080 Laptop GPUもあり、より多くのCUDAコア、大容量のビデオメモリを搭載しているが、高価なうえに発熱等の処理も負担が増す。本製品はGeForce RTX 4070 Laptopを採用しているからこそ現実的な価格帯を実現でき、4KをターゲットとしていないためWQHDパネルでここでもコスト上昇を抑えられる。一方でCPUはコア数が多く、高クロックでパフォーマンスが高く、たとえばeスポーツタイトルではGPUの性能をいかんなく発揮でき、同じGPUでも下位グレードを採用するゲーミングノートPCに対してより高いフレームレートが得られる。

 なお、CPUに統合されているGPU「AMD Radeon 610M」もあり、非ゲームプレイ時など、低消費電力での使用時はこちらが動作する。

AMD Radeon 610Mも利用可能

 ストレージは容量が2TB。接続はPCI Express Gen4 x4でNVMe対応だ。ベンチマークではおよそシーケンシャルリードで6.7GB/s、同ライトで5GB/sといった速度で、ランダム4Kもまずまず速かった。Gen4 SSDではハイエンド寄りのアッパーミドルあたりのポジショニングになるだろう。PCI Express Gen5世代も登場しているが、高望みはせず、一方でゲームでは十分に快適なパフォーマンスが得られる。

内蔵SSDで計測したCrystalDiskMarkの結果。シーケンシャルで6.7GB/s、5GB/s、ランダム4KQ1T1で72.76MB/sを記録しているあたり、アッパーミドル以上と言えそうだ

多くのタイトルがWQHD、最高画質でプレイ可能。重量級レイトレーシングはフルHDでOK

 それでは本製品のパフォーマンスをベンチマークで明らかにしていこう。まず基本的なベンチマークでPCの位置づけを見たい。用いたのはPCMark 10、3DMark、CINEBENCH 2024およびR23だ。

電源設定はスマートオートとした

 PCMark 10(Standard)はOverallが8,897ポイントで、EssentialsやProductivityは1万点超え、Digital Content Creationは強力なマルチスレッド性能にアッパーミドルGPUの組み合わせにより一段高い14,708ポイントを記録している。基本的に万能型の高性能ノートPCとして利用でき、とくにクリエイター用途、CAD用途などではかなり快適といった性格と言える。Digital Content Creationに注目すると、とくにPhoto Editingが2万点超え、Rendering and Visualizationも1万8,000ポイント台とこのあたりが高スコアだった。

PCMark 10 - Scenario (Standard)のスコア

PCMark 10 - Essentialsのスコア

PCMark 10 - Productivityのスコア

PCMark 10 - DCCのスコア

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