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GPU負荷が高いゲームもフレームレートが重要なゲームも快適

ゲーミングPCデビューにおすすめのスペックで約18万円と魅力的な17.3型ノート「Katana 17 B12V」シリーズ

2023年11月21日 11時00分更新

文● 石川ひさよし 編集●ASCII
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

 今回紹介するのはMSIのゲーミングノートPC「Katana 17 B12V」シリーズの「Katana-17-B12VFK-038JP」。一般的なPCショップや家電量販店向けのモデルだ。17.3型の大画面&ゲーミング要素を詰め込んだデザインで、eスポーツタイトルを中心に各種のゲームを楽しめるスペックが魅力の「Katana 17」だが、ここに来てKatana-17-B12VFK-038JPはコスパという面でも魅力を増している。リリース当初こそ25万円前後だったが、執筆時点での価格は18万円前後。いわゆるお買い得モデルである。そんなKatana-17-B12VFK-038JPの魅力に迫ってみよう。

Katana-17-B12VFK-038JP 実売価格は18万円前後

重いゲームも軽いゲームもどちらも快適

 Katana 17 B12Vシリーズのターゲットはエントリー〜ミドルレンジのゲーマーで、ノートPCでも快適なプレイを望むユーザーだ。ディスプレイは17.3型と大きめだが解像度は1920×1080ドットで、リフレッシュレートは144Hzとゲーミングエントリーの定番スペック。CPUはハイエンドのCore i7とし、Core i9のように高望みはしていない。そしてGPUは最新世代だがGeForce RTXシリーズの中ではエントリーのGeForce RTX 4060 Laptop GPUとしている。

ゲーミングノートらしいデザインにほどよいスペックと価格が魅力

 およそのパフォーマンスだが、まずGPU負荷の高いタイトルでは中画質〜DLSSを利用しつつ高画質設定で60fpsを満たす。eスポーツタイトルでは144Hzのリフレッシュレート・スペックに対し、高画質設定で144fpsを安定して出せる。まずはゲームベンチマークの結果をご覧頂こう。

 最初はGPU負荷が高いタイトルの例としてCyberpunk 2077。レイトレーシングONの場合、プリセットの「レイトレーシング:中」あたりまでが平均60fps前後。DLSSをONにすれば「レイトレーシング:ウルトラ」でも平均84fpsを記録できた。ただしもっとも高負荷の「レイトレーシング:オーバードライブ」についてはDLSSを有効としても平均50fpsあたりだった。

Cyberpunk 2077のフレームレート数値

 次にやや重いタイトルのFINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク。このあたりになると高品質設定でも9510ポイントを記録し、評価も「とても快適」が得られている。標準品質設定なら10000ポイントを超え、ひとつ上の「非常に快適」にアップする。

FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークの数値

 そして比較的軽量のBLUE PROTOCOL。最高画質でも16710ポイントで「極めて快適」評価だ。

BLUE PROTOCOLの数値

 続いてDiablo IV。ウルトラ画質でも平均164fpsが得られているので144Hzパネルのスペックを存分に活かしたプレイが可能だ。

Diablo IVのフレームレート数値

 さらに軽量のTom Clancy's Rainbow Six Siege。最高画質設定でも平均295fpsを記録している上に、最低fpsも224fpsだったので144fpsを下回ることは一瞬たりともない。ほか、eスポーツの人気タイトルも一例を紹介しておくと、まずAPEX Legendsで画質項目を高や極、テクスチャフィルタリングを異方性16Xとした設定で平均140.8fps、Overwatch 2のEPIC設定で平均143.7fpsと、多くのeスポーツタイトルで最高画質プレイが可能だ。

Tom Clancy's Rainbow Six Siegeのフレームレート数値

Katana 17 B12VとB13Vはターゲットも若干違う。カジュアルゲーマーならKatana 17 B12V

 このようにエントリー〜ミドルレンジゲーマーを納得させるゲーミングパフォーマンスが証明されたわけだが、お求めやすい価格には理由もある。Katana 17 B12Vシリーズは2023年2月発売でまだ1年も経っていないが、実は直後の2023年4月にKatana B13Vシリーズがリリースされている。つまり併売されているが型番的にはひとつ世代が古い扱いになる。ただし、価格はKatana-17-B12VFK-038JPのほうがKatana 17 B13Vシリーズよりも10万円近く安い。Katana 17 B13Vシリーズがより新しく高性能という点は事実だが、予算が20万円以下で先に示したパフォーマンスがニーズを満たせるならばKatana-17-B12VFK-038JPはお買い得と言えるだろう。

 両者の違いを知っておくことも重要だ。実はKatana 17 B13VシリーズもGPUはGeForce RTX 4060 Laptop GPUである。異なるのはそれ以外の部分で、ディスプレイパネル、CPU、メモリなどだ。

GPU-Zのデータ

 まずKatana-17-B12VFK-038JPのスペックだが、ディスプレイは先に紹介したとおり。CPUはCore i7-12650HでPコア6基、Eコア4基の10コアで16スレッド対応だ。メモリは8GB×2枚の16GBを搭載している。

CPU-ZのCPUデータ

CPU-ZのMemoryデータ。16GBを搭載

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