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京都大学・プラットフォーム学 連続セミナーVol.26「標準化・ルール形成とプラットフォーム学」

標準化・ルール形成を巡る状況や変化をどう捉え考えるか~京都大学セミナー開催のお知らせ(1月25日参加費無料)

2024年01月19日 17時30分更新

本連続セミナーは、京都大学「プラットフォーム学卓越大学院プログラム」が主催し、角川アスキー総合研究所の運営協力によって実施しています。

 京都大学「プラットフォーム学卓越大学院プログラム」では「プラットフォーム学連続セミナー」と題して、一般の方も無料参加できるオープンなオンラインセミナーを、プログラムの一環として定期的に展開している。その第26回が1月25日(木)に開催される。第26回のセミナーでは、標準化・ルール形成をテーマに取り上げる。

標準化・ルール形成はどこへ向かうのか、いま起こっている変化の分析と未来への展望

 今回のセミナーは、国際競争力の強化において戦略的なイニシアティブを確保することが極めて重要となっている「標準化・ルール形成」を取り上げる。

 情報通信分野における国際標準化は、規格の共通化を通じて世界市場の創出に貢献する重要な政策課題となっており、国も国際標準化活動を戦略的に推進している。標準化とひと口に言っても、デジュール標準やフォーラム標準、デファクト標準など成り立ちが異なる標準の種類がある。また、同一規格の財・サービスを普及させることで相乗効果を生み出し、市場拡大等の長所がある一方で、他社の参入が容易になり競争性が高まるなどの短所の面もある。

 標準化・ルール形成についての取組が、なぜいま重要なのかについて考察するため、まずプラットフォームの歴史と標準化の歴史を振り返り、インターネットなどの標準化された技術基盤と周辺技術の拡充、市場自体の拡大による収益増、協調領域と競争領域の区別による戦略立案の一般化など、技術的要因についても詳しく掘り下げる。

 さらに、標準・規格と規制を組み合わせたアプローチや、企業文化のルール適応型からルール形成型への変革、多様な技術標準・ルールに対応できる安心・安全基盤など、技術や施策についても考える。最後に、現状の課題や競争領域での競争激化による参入障壁の低下、人材や体制の整備、知的財産権の過剰な保護など、阻害要因についても議論する。

 参加無料で申し込みはセミナー開催当日の1月25日(木)正午まで受け付けている。

京都大学【プラットフォーム学連続セミナーVol.26】イベント詳細

・イベント名:標準化・ルール形成とプラットフォーム学 ~標準化を巡る状況や変化をどう捉え、考えるか~
・開催:2023年12月25日(木)16時45分~18時45分
・主催:京都大学プラットフォーム学卓越大学院プログラム
・協力:京大オリジナル株式会社、株式会社角川アスキー総合研究所
・事前応募制/オンラインセミナー(Zoomウェビナー)
・お申し込みはこちらから

登壇者一覧

Web標準ストラテジスト ソニーグループ株式会社 知的財産・技術標準化部門 スタンダード&パートナーシップ部 五十嵐卓也 氏

 1984年ソニー株式会社入社。ハードウェアエンジニアリングや、マルチメディアなどの研究開発に従事。 1995年に国内グループ会社に出向し、インターネット接続サービスSo-netの事業立ち上げに携わる。1998年からは再びソニー株式会社の研究開発部門で、ホームネットワーク、IPTV、デジタル放送などの国際標準化に携わる。2011年からはW3C(World Wide Consortium)の標準化活動に参加し、放送やビデオ配信のWeb技術拡張に貢献。2020年にはW3C Advisory Board(諮問員会)の委員に選出され、W3C標準化活動の推進にも尽力している。

株式会社シクロ・ハイジア 代表取締役CEO 小林誠 氏

 国際特許事務所、大手監査法人、外資系大手M&Aアドバイザリー会社を経て現職に至る。経営・事業戦略アドバイザリー、M&Aファイナンシャルアドバイザリー、知的財産戦略アドバイザリーを専門としている。中小・ベンチャー・スタートアップから大企業まで企業規模を問わず、製造業、ライフサイエンス業界、およびICT業界における新規事業戦略策定やオープンイノベーション推進などの支援に従事。大阪大学特任教授、金沢工業大学大学院客員教授、大阪工業大学大学院客員教授、NEDO技術戦略研究センター客員フェロー、裁判所(知的財産権訴訟)専門委員などを現任。鮫島正洋弁護士との共著『知財戦略のススメ』を代表作に、著書・論文多数、講演実績多数。

京都大学 プラットフォーム学卓越大学院プログラムコーディネーター 原田博司教授

 京都大学情報学研究科教授。郵政省通信総合研究所(現 情報通信研究機構)を経て2014 年より現職。5G、6G 通信システム、IoT 用通信システムの研究開発、標準化、実用化に従事。取得国内特許は250 件以上。自身が開発したスマートメーター用無線システムWi-SUN は、全世界で数千万台導入されている。

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