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電動コンポの自転車はバッテリーが切れたらおしまいなのか

2024年01月14日 07時00分更新

電動コンポはデジタルガジェットと心得よ

 最後に、バッテリーの問題としては気温があります。リチウムイオンバッテリーの動作温度はマイナス10〜50度。真冬の北海道では使えませんが、氷雪路はロードバイクのタイヤでは走れないので問題なし。温暖化が進めばいずれ日本の最高気温も50度を超えてくるでしょうが、そんな日に自転車に乗るのは自殺行為なので、これも考慮の必要なし。

 ただ現状でもクルマに積んで日向に停めておけば、車室内が50度を超えることはあります。それで直ちに爆発するとか煙が出るという事態にはならないでしょうが、バッテリーが劣化する可能性はあるので、夏は置き場所に気をつける必要がありそうです。

 以上、バッテリーのトラブルは注意さえ怠らなければ、実は未然に防げそうなものばかり。そして実際に使ってみると、電動コンポの脆弱さを実感するのは電源だけではありません。

 それはDi2が純然たる無線電子機器であること。通信エラーやデータ損傷などで誤動作する可能性はあることです。これは原因が目に見えないし、特定も難しい。

 私も購入から約3ヵ月で、システムが起動せず変速しない、変速モードが切り替わるという現象を経験しています。Di2のインターフェイスとしてGARMINのサイクルコンピュータ「Edge 540」を接続していますが、これに心拍計、パワーメーター、ライト、レーダーなどジャラジャラと接続しているのも原因かも知れません。無線機器は接続機器が増えるほど不安定になりがちなので。

 これまでのところスイッチを連打する、置き換わった設定は再設定するという方法で対処できていますが、やはり思った通りに動かないと最初は焦ります。この辺りはパソコンと同じで、そういう物だと思って付き合っていくしかなさそうです。

 皆様の電動コンポにも幸多からんことを。Good luck!

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