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電動コンポの自転車はバッテリーが切れたらおしまいなのか

2024年01月14日 07時00分更新

動作時間はフル充電で1000km

 まず105 Di2の電源たるバッテリーの物性について把握しておきましょう。

 型番は「BT-DN300」。定格電圧7.4V、公称容量500mAh(3.7Wh)、重さ52gのリチウムイオンバッテリーです。corratec DOLOMITIの場合はシートピラー内に収まっており、フロント及びリアディレイラーに電力を供給しています。

 リアディレイラーにある充電ポートに専用ケーブルを介してUSB 5Vで充電し、フル充電からの動作時間は約1000kmというのがメーカー公表値。ブルベで一気に1000km以上走る場合は別として、週末サイクリストには十分な動作時間でしょう。

 その残量は、リアディレイラーにある小さなファンクションスイッチを「ちょい押し」するとLEDの点灯・点滅が始まるので確認できます。表示は、緑(100-51%)>緑点滅(50-26%)>赤(25-1%)の3段階。私は緑点滅になったら充電していますが、その際の走行距離は500km前後。まだバッテリーが新品に近いこともあって、メーカー公表値通りに使えています。

モバイルバッテリーがあれば安心

 マニュアルによりますと、充電時間は「USB端子対応ACアダプターの場合は約1.5時間、パソコンのUSBポートの場合は約3時間」、充電機器は「USB端子対応のACアダプターは、電圧=5.0 V DC、電流≧1.0 A DCのものを使用する(原文ママ)」とされています。

 我が家の事情で言えば、玄関に置いた自転車と100Vのコンセントが遠いため、充電は5V/1A出力のモバイルバッテリーでやっています。つまり電欠対策にはモバイルバッテリーがあればOK。

 まだ実際に路上でやらかした経験はありませんが、家に帰る数十km程度の電力なら、それほど待たずにチャージできるはず。充電中は変速機構が動きませんから、停車してドリンクや補食を摂取しながら待つことになるのでしょう。

 そしてふと思えば、サイクルコンピューター、パワーメーター、ハートレートセンサー、ライト、レーダー、空気入れに至るまで、最近の自転車用機材はUSB充電の必要なものばかり。それらも充電できるとなれば、もはやモバイルバッテリーはツーリングに不可欠な携行品と言えるかも知れません。

 純粋なDi2の電欠対策としては、予備のDi2バッテリーを携行する手もあります。電力を使い切っても交換すればすぐ走れるので、一気に長距離を走る場合は安心でしょう。ただDi2のバッテリーは単品で買うと2万円近くいたします。それにシートピラーを抜いて交換するとすれば、交換後に再度ポジションを合わせる必要もあります。そこそこ手間がかかるのは覚悟しなければなりません。

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