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機能がNOW! 俺たちの青春ラジカセ。

「俺たちの青春ラジカセ SCR-B3」実機レビュー、良い意味での“チープ“さがラジカセ的で最高!

2023年11月16日 18時00分更新

ラジオ感度はめっちゃ良好!
実際に使ってよかったところと、ムムム?なところ

 それでは実際にSCR-B3を使った感想をお伝えします。まずラジオですが、受信感度の高いデジタルチューナーと、全長実測63cmのロッドアンテナを搭載しているおかげか、FM、AMともに感度は良好でした。TUNINGツマミもそれほどシビアではなく選局しやすかったです。

自動選局できる現代のラジオのほうが使い勝手はよいですが、アナログ的な選局はレトロ感満点です

 ステレオ録音/再生対応カセットデッキの再生時の音質は良好。再生速度も正確だと感じました。ただちょっと気になったのが「セミオートストップメカ」。再生や録音時にテープの最後まで到達すると自動的に停止しますが、早送りや巻き戻しの場合には自動的に停止しません。

「停止させないで早送り/巻き戻し動作を続けると故障の原因となります」とありますが、本製品だけでなくテープを傷める可能性もありますよね。次期モデルではぜひ「フルオートストップメカ」が採用されることを期待したいところです。

 もうひとつ気になったのがラジオ録音時のノイズ。今回試したところ、放送に含まれていない「シャー」というホワイトノイズが記録されていました。我慢できないほどではないのですが、こちらも次期モデルでは改善してほしいですね。

カセットデッキの再生時の音質は良好。BASSつまみで低音を強めることが可能です

カセットホルダーには「長年使用されていない、長時間使用されたカセットテープはご使用にならないでください。」という警告カードが入っていました。古いカセットテープを入れる際には状態を確認し、状態がよくても自己責任で利用しましょう

 再生はカセットテープだけでなく、USBメモリー/microSDメモリーカードに記録したMP3ファイルも聴くことができます。FUNCTIONつまみを「BT/USB/SD」に合わせておけば、カードを挿し込むだけで、数秒で再生がスタートします。スペック表には「最大容量は32GB以下」と記載されていますが、今回試したかぎりでは128GBのUSBメモリーを認識できました。ただし128GBのUSBメモリーでは再生中に音が小刻みに途切れたので、大容量のUSBメモリーは認識できても、再生時に不具合が出るのかもしれません。

USBメモリーとSDメモリーカードはあとから接続したものを優先して再生します

 USBメモリーとSDメモリーカードを挿していない状態でFUNCTIONつまみを「BT/USB/SD」に合わせると、Bluetoothのペアリングモードに入ります。あとはスマホのBluetooth設定から「SCR-B3」を選択すれば、ペアリングが完了します。2回目以降は接続操作は不要で、自動的につながります。

 音質についてはMP3プレーヤー機能利用時と変わりませんが、操作性は断然スマホを使ったほうがよいですね。SCR-B3は、日常的にはスマホから利用してラジカセ感を味わい、ここぞと言うときにカセットデッキを使う……というのがいいかなーと個人的には思います。

コーデックはSBCということで、LDACやAACなどの高音質コーデックに対応しているBluetoothスピーカーに音質は及びません。でもでも、見た目が「ラジカセ」の本機に最高音質を求める方はいませんよね?

CDからリッピングした「ダンバインとぶ」を最大ボリュームで再生した際の音圧は94.2dBA。ボリューム的には十分ですが、若干音が割れます

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