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【レビュー】M3搭載iMacはゲームにシアター、空間オーディオが快適に楽しめる!

2023年11月07日 12時00分更新

Wi-Fi 6E対応などコネクティビティも進化した

 M1搭載iMacから変更されたもうひとつのポイントは、ワイヤレスのコネクティビティです。Wi-Fiは6GHz帯の利用が可能な高速規格の「Wi-Fi 6E」に対応しました。同じW-Fi 6Eによるワイヤレス通信が可能なルーター機器を導入すれば、高速で低遅延、途切れにくい通信環境のもとでiMacを活用できます。

 もうひとつ新たに対応するBluetooth 5.3については、主にBluetoothオーディオの新技術である「LE Audio」に関連するアップデートが含まれます。M3搭載のiMacが発売される時点で、アップルから同社デバイスのBluetooth LE Audio対応についてアナウンスはありません。将来の対応に備えて準備は進んでいるのかもしれませんが、iMacの発売後すぐにユーザーが実感を伴うBluetooth 5.3対応によるメリットはなさそうです。

家族やオフィスの共用マシンとしても人気

 アップルによると、iMacは家族やオフィスに置いて、大勢のユーザーがシェアしながら活用するMacとしても根強い人気を誇っているそうです。

パネル部分の厚みは11.5ミリ。本体の質量は4.4kgなので抱えて持ち運ぶこともできます

 iMacはディスプレイ一体型のオールインワンマシンですが、質量が4.4kg前後と意外に軽いので、大人であればおそらくはひとりで抱えて持ち上げられるサイズ感です。電源ケーブルはiMacの背面にマグネットで吸着するコネクターを採用しているので着脱が簡単。基本は仕事部屋でリモートワークに活用しながら、リビングルームにも置き場所を作って動画や音楽をリラックスタイムに楽しむという使い方もできます。

 M3搭載iMacの購入を検討する際には、どの部分をカスタマイズするべきでしょうか。ストレージについてはiCloud+で拡張する手段もありますが、GPUのパフォーマンス、USB拡張ポートやメモリの容量は後からの強化が困難です。Thunderbolt/USB 4ポートと、USB 3ポートを2基ずつ備える10コアGPUのiMac(24万8800円)をベースに、必要なメモリをカスタムオーダーにより増強すれば、長く使いたおせるiMacになると思います。

 

筆者紹介――山本 敦
 オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。

 

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