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【レビュー】M3搭載iMacはゲームにシアター、空間オーディオが快適に楽しめる!

2023年11月07日 12時00分更新

高精細なグラフィックスが楽しめるゲーム「Lies of P」をiMacで試遊しました

高性能GPUとmacOSのゲームモードが存分に活きる

 M3搭載のiMacが、2021年発売のM1搭載iMacから変更された主なポイントは2つあります。ひとつはM3チップを構成するGPUの性能が飛躍しています。その効果により、一段とリアルなゲーミングコンテンツの映像が再現できるようになります。

 App Storeで配信されているNeoZiwのゲームタイトル「Lies of P」を、新しいM3搭載のiMacでプレイしてみました。レイトレーシングの技術により、リアルな光線や影を反映したコンピューターグラフィクスの映像がとても生々しく感じられます。動きも滑らかです。4.5K高解像度のディスプレイだからこそ、ゲームクリエイターがこだわりながら作り込んだ映像の細部が映えます。iMacで見る映像のように暗部、明部に隠れがちな情報が浮き彫りになるとゲームの勝敗にも関わってきます。

 macOS Sonomaには、Macでゲーミングコンテンツを立ち上げると自動でオンになる「ゲームモード」があります。ソニーのDualSenseワイヤレスゲームコントローラーの入力操作が意図したタイミングで鋭く反映され、BluetoothでペアリングしたAirPods Proには遅れることなくゲームの効果音が聞こえてきます。映像とサウンドが一体になるような、没入感あふれるゲーミング体験をかなえるゲームコンソールとしてもM3搭載のiMacは魅力です。

エンターテインメントマシンとしても優秀

 M3チップのGPUは、M1と同等のパフォーマンスを「約半分の消費電力」で実現します。そしてピーク時には、「最大65%増し」のパフォーマンスを発揮します。

ベンチマークソフトのMaxon Cinebenchで計測。GPUとCPU(シングルコア)、CPU(マルチコア)のスコアは軒並みハイレベル

 チップに統合されているメディアエンジンは、iPhone Proシリーズで撮影したProRes高画質動画の編集もスムーズにこなせるパフォーマンスを備えています。また、どちらかと言えばMacBook ProシリーズのようなモバイルPCに対して消費電力の節約に効いてくることですが、YouTubeやNetflixなどの動画配信プラットフォームに採用が広がる高効率な動画圧縮フォーマット「AV1」のハードウェアデコードにメディアエンジンが対応しました。

iMacは、Apple Musicで配信されているドルビーアトモスによる空間オーディオのコンテンツを単体でも高音質に楽しめるオールインワンマシンです

 サウンドは、フォースキャンセリングウーファーを備える6スピーカーシステムが優秀です。同日に発売を迎えるM3搭載のMacBook Proも内蔵スピーカーでリッチなサウンドを楽しめるのですが、iMacの方が低音の重心がさらに低く安定しています。中低音域は明瞭度が高く、奥行き方向への見晴らしに富む立体的な音場が描かれます。Apple Musicで配信されているドルビーアトモスによる空間オーディオのコンテンツを再生してみると、360度周囲を包み込むようなサウンドの高い鮮度が感じられました。

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