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旅の最新事情がわかるイベントに行ってきた

JALの最新シートはエコノミーでも4K液晶で充電3ヵ所! ツーリズムEXPOジャパンで見つけた凄いやつ

2023年11月01日 07時30分更新

文● 中山智 編集●こーのス

海外向けレンタルルーターや
eSIMサービスの展示は激減

 海外旅行向けのレンタルWi-FiルーターやeSIMといったサービスを提供している会社の出展は、激減。今年はビジョンが提供している「グローバルWiFi」の展示くらいで、その他はほぼ見かけませんでした。

大きなブルーの鳥居が目を引くグローバルWi-Fiのブース

 大手キャリアのローミング料金が下がってきていることもあり、グローバルWiFi自体も、個人向けというよりはビジネス向けのニーズが多いとのこと(現地の担当者談)。法人向けの場合はPCで使うケースが多いので、まだまだWi-Fiルーターが便利であることや、請求書や領収書などで経費精算がしやすいとのことで、根強い人気があるそうです。

現在レンタルに使われているグローバルWiFiの展示

欧米では大手キャリアのローミングと同じくらいの料金体系

 ビジョンではインバウンド向けにもサービスを提供しており、レンタルWi-Fiルーターだけでなく、eSIMのサービスもあります。担当者によると、インバウンドの売り上げはすでにコロナ禍前の状況を上回っており、来日観光客の増加を実感しているそうです。

インバウンド向けに「NINJYA WiFi」を提供中

 旅行代理店のHISも大きなブースがありましたが、海外旅行向けのeSIMサービス「Trip SIM」を提供している関連企業の「HISモバイル」に関する説明はなし。また大手通信キャリアも割安となっているローミングサービスの説明をするようなブースやコーナーはありませんでした。モバイル好きの筆者としては、各事業者も一般旅行者向けに、海外でもオトクにモバイル通信ができることをアピールして欲しかったなと思います。

体験型の旅行がジワジワ流行中
酒蔵見学は海外からも人気

 会場の一部では、「アドベンチャーツーリズム」「スポーツツーリズム」といったエリアも設置されていました。アドベンチャーツーリズムとは、自然、アクティビティ、文化体験の3要素のうち2つ以上で構成される旅行のこと。体験旅行を通じて変化や視野の拡大を得ることを目的とした旅行で、旅行者の趣味に合わせたストーリー性のあるツアープランなど、その土地ならではの体験ができるというもの。「スポーツツーリズム」は、参加する、観る、支える(ボランティア)といった軸で旅行するというものです。

コロナ禍を経て、現地での学びのある体験が注目を集めている

 一時期はHMD(ヘッドマウントディスプレー)を使ったVR系の旅行商材を扱う企業の出展も多くありましたが、今回はあくまで自社商材を紹介するためにVRを使うという出展が多く、あくまでも「現地(会場)体験」を重視する出展が多くありました。

VR体験をブースの魅力とするのではなく、商品サービスの紹介のためにVRを使うところが多かった

 また日本酒や焼酎を試飲できるブースもいくつかあり、酒蔵見学が旅行コンテンツとしてかなり注目を集めていました。お酒の見学ツアーというのは、実は海外でも現地オプショナルツアーとして人気のコンテンツ。日本では日本酒や焼酎が中心となりますが、最近は日本でも独自のクラフトビールを作る会社が増えているので、このあたりも加わると、国内だけでなくインバウンド向けのコンテンツとして強みになりそうです。

日本各地の酒蔵が集まり、酒蔵見学をアピール

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