シースルーデザインが素敵ですが
端子の使い分けには要注意
本製品最大の特徴は前述のとおりシースルーデザイン。冷静に考えると天面が透明樹脂パネルに変わっているだけなのですが、透けて見える電子部品はなんでこれほど魅力的なのでしょう! 製品発表会では試作機のスケルトンモデルが展示されていたりするのですが、筆者はそれを見るたびに「それを売ってください!」と懇願してしまうほど、スケルトンデザインが好き好き大好きです。
USBハブの実用上の利点はケーブル1本で複数の周辺機器をまとめて接続できること。USBハブにディスプレー、ポータブルストレージ、マウス・キーボード・ゲームコントローラー・ヘッドセットなどのUSBドングルを装着しておけば、帰宅してパソコンを接続すればまとめて認識、利用可能です。便利!
……と、一度使ったら手放せなくなるほど便利なUSBハブですが、「SEE-THROUGH6」にはいくつか注意点があります。まず、HDMIとD-Subを同時利用できません。またHDMIは4K@30Hz、D-SubはFHD@60Hzに解像度、リフレッシュレートの上限が設定されています。つまり4K@60Hzなどでゲームをプレイするには不向きなわけですね。
さらにUSB Type-A端子が、USB Type-A 3.0(最大5Gbps)×2、USB 2.0(最大480Mbps)×2という構成です。今回実測したところ、USB 3.2 Gen2対応ストレージをパソコンに直結した際はシーケンシャルリードが1059.74MB/sでしたが、USB 3.0端子に接続した際は460.70MB/s、USB 2.0端子に接続した際は43.95MB/sとなりました。
一般的な用途ならUSB 3.0の速度でも実用上問題ありません。しかし、クリエイティブ系アプリなどでモバイルストレージ内のデータを直接扱うのであれば少々厳しいですね。ましてやUSB 2.0端子は基本的にマウスやキーボードのUSBドングルを接続するためのものと考えておいたほうがよいです。
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