週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

ロードスターRF 謎の怪奇音を追え

2023年09月24日 07時00分更新

リアから聞こえてくる「怪奇音」

 ガツン!ドカン!バキン!

 すわ、ショックアブソーバーの取付ネジでも緩んだか。いや、もしかしてアクスルシャフトでもどうにかなったか。そんなヤバそうな打撃音が、路面の凹凸を越えるたび座席後方からステレオで聞こえてくるようになりました。

 足回りをチェックしても異常なし。トランクの三角表示板や工具を降ろしても止まらない。ルーフ可動部の後ろ側、リアウインドウやファストバックが浮いて叩きつけられているのかと思えば、それらしき痕跡もなし。さらには路面から受ける衝撃だけではなく、角を曲がろうとステアリングを切っても音がするようになる。原因不明。謎。何でやねん。

 だから私は長らくこれらの音を「怪奇音」と呼んでおりました。

 そのうちオープンにすると音がしないことに気付きます。ならばクローズド状態のルーフ開閉機構のどこかに音源が潜んでいるはず。そこでルーフを開閉ながら方々を覗き込んでいるうちに、その異変を発見します。

 ロードスターのルーフトップは、ルーフ側に生えた爪が、ウインドスクリーン側のキャッチャーに入って固定する仕組み。その箇所をよーく見てみると。

 あらっ、爪の先が毛羽立っとる。

 おやっ、キャッチャー側も削れている。

 画像は助手席側ですが、運転席側も状態は同じ。削れたシートは樹脂製で、爪と同じ3本の切り込みが入っています。例えが古くて恐縮ですが、まるでアブドーラ・ザ・ブッチャーのようであります。おそらくルーフ側の爪で削れたのでしょう。そしてシートも全体的に中へ押し込まれたようです。

 見た感じこの樹脂シートの厚さは0.3mm前後。ガタを埋めるスペーサーなのか、摩擦低減目的なのかは分かりませんが、摩耗しているのは明らか。スペーサーだとすれば、こんなものがコンマ数ミリ削れただけで、あんなドカンバキンとすごい音がするものなのでしょうか?

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事