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米Amazon、年末商戦に向けた新製品を一挙発表、生成AIの新しい体験をテーマに

2023年09月21日 03時20分更新

Echo Show 8とEcho Show 8 Photo Edition

 新しい「Echo Show 8(第3世代)」は、「空間オーディオ」処理技術や「ルームアダプテーションテクノロジー」を搭載。背面スピーカーなど音響面が強化されたほか、ユーザーと画面の距離を認識し、画面に表示される情報を自動で変える機能も搭載している。離れた場所では天気やニュースなどの情報の要点を大きな文字で示し、近い場所ではより詳細な情報が出てタッチ操作しやすいUIに切り替わる。中央カメラやCPUの進化、スマートホームハブ機能などを備えている。価格は149.99ドルで、米国での予約を受付中。

近い距離で使用した場合

遠くの距離で使用した場合

 また、「Echo Show 8 Photo Edition」として、25GBのクラウドストレージを搭載したモデルの販売も予定されている。こちらはFire TVの壁紙生成機能と連携も可能だ。価格は159.99ドル。

検索機能が大きく進化するFire TV

 Fire TVシリーズでは、「Fire TV Stick 4K」「Fire TV Stick 4K Max」に加えて、Fire TVシリーズと連携できるサウンドバー「Fire TV Soundbar」も発表となった。Fire TV Stick 4Kは30%速いCPUを搭載、Wi-Fi 6や4K UltraHDに対応。49.99ドルで予約受付中。Fire TV Stick 4K Maxは2.0GHzとより高性能なプロセッサーやWi-Fi 6Eを搭載し、Dolby VisionやHDR 10+、Dolby Atmosなどにも対応。59.99ドルで販売する。

 注目はサウンドバーだろう。24インチとコンパクトサイズでセットアップも簡単だとする。2chながらイマーシブなサウンドとクリスプなセリフの再生が可能とうたっており、DTS Virtual:XやDolby Audioが利用できるようだ。Bluetoothスピーカーとしても利用できる。新製品に限らず、さまざまなFire TVシリーズと接続可能だという。価格は119.99ドル。

 Fire TVについては新製品だけでなく、検索機能の強化や画像生成など新UIについても紹介された。

 検索については冒頭でも述べた通り、自然言語を使った多少曖昧な指示でも適切なコンテンツに到達できるようになっている。私は10代でゲームに興味があるとか、シニア向けで面白いドラマを探しているといった情報を伝えると、適切なコンテンツがリコメンドされる。また、今年のオスカー受賞者の過去作品を見たいとか、誰々さんがこういう役をやっていたがタイトルは思い出せないといった場合にも目的のコンテンツにたどり着けるなどさまざまなデモが提供された。

手持ちの写真から作った壁紙

タッチなども指定できる

 ウィジェット機能を通じたスマートホームデバイスとの連携や、画像生成についても可能。後者はバカンスでいった浜辺の写真や東海岸の写真などと音声で指示すると、Amazon Photoから候補が上がってくる。これをサイバーパンク風に仕上げるなど指示すると画像が加工されて、バックグラウンド画像に利用できるという。機能については後日のアップデートなどを通じて反映していくという。

左上に会話の内容が書かれている。

 このほか、米国の大手映画会社が提供する「MGM+」のサブスクリプションについても紹介。コンテンツの幅の広がりをアピールしていた。

メガネ型デバイスの「Echo Frames」

 「Echo Frames」は、スピーカーを備えたAlexa対応のスマートグラスでサングラスなども用意されている。バッテリーは6時間持ち、再生時間は40%、通話時間は80%改善したとする。耳元に置いたスピーカーで音楽やポッドキャストを再生でき、周囲の騒音も抑えるよう配慮している。CARRERAとコラボして、UVプロテクト機能を持つ製品も登場予定で、価格は269.99ドル。

スピーカー部分

デザインのバリエーションも

CARRERAとのコラボも

Map ViewとEcho Hub

 AmazonによるとユーザーのAlexaにつながっているスマートホームデバイスの数は20台を超えるようになっているという。これらに対してさまざまな指示を出すというのはなかなか大変かもしれない。

Map View

 生成AIによる自然言語の会話はその解決策になるが、これ以外にも近日公開予定だとする「Map View」や「Echo Hub」といったアプリ、デバイスを通じて操作をしやすくしようとしている。Map Viewはスマホアプリで部屋の写真を撮り、そこからレイアウトを自動認識、そのうえで設置しているデバイスの位置を地図上に示す機能を持つ。どのアプリを操作するかが直観的になるというものだ。Echo Hubはウォールマウントタイプのコントローラーで、タップするだけで簡単にスマートデバイスを活用できるのが特徴。安価で、ライブカメラなどともシームレスに連携できる点を特徴としている。価格は179.99ドルで近日発売。

部屋の写真を撮って、レイアウトを認識させる

地図の上にスマートデバイスがマッピングされている

Echo Hub

Ringなどホームセキュリティデバイスも引き続き力を入れている

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