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行こうよ、海外!

九州旅行のついでに行っちゃえ韓国! 博多→釜山が船で3時間半でした

2023年09月20日 07時30分更新

文● 中山智 編集●こーのス

福岡・博多JR九州高速船クイーンビートル韓国・釜山

JR九州高速船の最新艇「クイーンビートル(Queen Beetle)」

 まわりを海に囲まれた島国、日本ということで、”海外旅行”というと空港から飛行機を利用する人がほとんどでしょう。ですが、飛行機以外にも海外へとアクセスする方法があります。しかも、かなりお手軽! それは、JR九州高速船が福岡の博多港国際ターミナルから韓国の釜山港を結んで運航している「クイーンビートル(Queen Beetle)」です。

新型の高速船が
満を持して釜山航路の運行を開始!

 福岡・博多港〜韓国・釜山港の航路は、前身のJR九州 船舶事業部が1991年に運航を開始していたもの。その後、2005年にJR九州高速船として独立し、旅客用の水中翼船ジェットフォイル「ビートル」が、日韓を結ぶ船として親しまれてきました。

 そして2020年、新型の高速船「クイーンビートル(Queen Beetle)」を華々しく導入……となる予定でしたが、コロナ禍で、クイーンビートルの釜山航路デビューはもとより、航路自体が運休となってしまっていたのです。

 クイーンビートルはその間、博多港〜門司港、博多港〜長崎港間の国内航路のみ就航していました。ついにコロナ禍も落ち着きが見えた昨年冬、ついに博多港〜釜山港航路が再開され、クイーンビートルは国際航路へとデビューしたのです。(ちなみに「ビートル」はこれを機に引退となりました。)

福岡・博多JR九州高速船クイーンビートル韓国・釜山

クイーンビートルはジェットフォイルではないものの、水の抵抗を極力少なくして速度をだせるような設計になっている

クイーンビートルは
博多港〜釜山港を1日1往復する新型の大型高速船

 クイーンビートルは以前までのビートル比べて大型化しており、定員は502名。ビートルは定員191名だったので約300名も多く乗船でき、団体客も受け入れられやすくなっています。船体は大型化していますが、約213km離れた博多港〜釜山港をビートルより35分だけ遅い、約3時間40分で結んでいます。

福岡・博多JR九州高速船クイーンビートル韓国・釜山

全長83.5mなので、近づくとカメラには全然収まらないくらいデカい

 運航スケジュールは現状1日1往復。多くが、博多港を朝9時に出発し、昼12時40分には釜山港へと到着。復路は、釜山港を15時に出発して18時40分に博多港へと戻ってくるというスケジュールです。日によっては、釜山港を朝9時に、博多港を15時に出発する日もあります。また、船体整備などで運休日も不定期にあるので、利用する際は早めに確認しておきましょう。原稿執筆段階では2024年1月10日までの運航スケジュールが発表されています。

福岡・博多JR九州高速船クイーンビートル韓国・釜山

運休日も多いので、旅程を考える際はまず運航スケジュールをチェック

福岡・博多JR九州高速船クイーンビートル韓国・釜山

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用語解説 ジェットフォイル
 船隊下部に水中翼があり、低速航行中は船体を水面に接して航行する高速船の種類。速度を上げると水中翼に浮力が発生し船体を海面上に持ち上げ、船体と水面が離れることで抵抗を少なくして効率良く航行できるとともに、空中を飛んでいるかのように航行可能となっている。「フォイル」は「鋭く、薄い翼」を表わしていて、もともとはミサイル艇として開発された。

 (次ページ:船とLCC飛行機、どっちがオトク?)

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