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乗ろうよ、飛行機!

日帰り"海外"旅行は可能か? 弾丸で韓国に行ってみた!

2023年09月06日 07時30分更新

文● 中山智 編集●こーのス

 海外旅行には行きたいけど、なかなかまとまった休みが取れない……、と諦めている人も多いはず。そんな人に、是非チャレンジしてほしいのが「日帰り海外旅行」です。さすがにアメリカやヨーロッパなどの長距離便を使った日帰り海外旅行は無理ですが、フライト時間の短い東アジアの地域なら、往路は早朝便、復路は深夜便と組み合わせることで、日帰り海外旅行も十分に可能です。

 ピーチ(Peach Aviation)では、そんな日帰り海外旅行者用に「海外弾丸」というチケットを期間限定で販売しています。ピーチの海外弾丸チケットは、韓国のソウル・インチョン(仁川)国際空港行き(東京/羽田・大阪/関西発)と、香港国際空港行き(大阪/関西発)、台湾の台北・桃園国際空港行き(東京/羽田・名古屋阪/中部発)の3種類です。価格も往復1万円〜と激安。搭乗期間は路線によっても違うのですが、2023年10月26日(木)までの便で、適用曜日は月・火・水・木の平日のみとなっています。

海外弾丸

ピーチは日帰り海外旅行向けのチケットを定期的に販売している

 今回はこの海外弾丸チケットを使って、実際に大阪・関西国際空港(以下、関空)発〜韓国・ソウルの日帰り旅行にチャレンジしてきました。本当に日帰りで海外旅行が楽しめるのかも含めてレポートします。

実際に日本(関空)→韓国(ソウル)の日帰り旅行へ
海外弾丸ツアーの朝はとても早い

 関空発のフライトは7時40分発のMM001便、韓国・ソウルのインチョン(仁川)国際空港行き。ピーチは国際線のチェックインの場合、出発時刻の50分前までなので、今回の場合は6時50分までにチェックインをする必要があります。

 関空の最寄り駅となる関西空港駅ですが、最初の注意点があります。例えば大阪駅からだと始発で6時10分に到着するルートはあります。ただしピーチは関西空港駅と隣接した第1ターミナルではなく、そこから連絡バス(無料)でアクセスする第2ターミナルを使用します。

ピーチは第2ターミナルの発着で空港駅からはバス移動が必要

 第1ターミナルから第2ターミナルへの移動時間は7〜9分とありますが、バス停までの移動やバスが来るのを待ったりすると、時間的にはかなりギリギリ。関空を使い慣れた人のひとり旅なら間に合うかもしれませんが、自家用車やタクシーで向かうか、空港近隣のホテルに前泊するというのが現実的な方法になります。

 ちなみに筆者は関空へ、終電で0時前に到着。第1ターミナルに隣接した複合施設、エアロプラザの2Fにある24時間営業の「カフェラウンジ NODOKA」で時間をつぶしました。仮眠したい人には時間単位のパック料金もあり、6時間で3080円〜。有料ですが990円でシャワーも利用できるので、かなりオトクに過ごせます。

エアロプラザにある「カフェラウンジ NODOKA」でひと晩を過ごす

節約旅行者にはありがたいオトクな自動パック料金もある

 今回の関空からの海外弾丸チケットに限らず、早朝発のフライトは空港までのアクセスがネックとなります。海外からの渡航客も増え、空港周辺のホテルの料金が上がっていることもあり、いかに空港までコストを抑えて行けるか・出発まで過ごせるかというのも、ポイントになってきます。

早朝5時半から準備スタート
最小限の荷物で出国

 ということで、カフェラウンジ NODOKAを5時半頃に退店し、いよいよ韓国に向かって移動です。まずは、不要な荷物を関空のコインロッカーにしまいます。というのもピーチはLCCのため、受託手荷物をつけると料金が上がってしまうからです。そこで日帰りソウルに必要な最低限の荷物だけショルダーバッグにいれて、それ以外は空港のコインロッカーに置いていく作戦です。

コインロッカーは小さいほうが600円なので、受託手荷物をつけるよりもオトク

 荷物を預けたら、そのまま連絡バスを使って第2ターミナルへ移動。6時過ぎには自動チェックイン機を使って搭乗手続も完了し、保安検査と出国審査をとおって、搭乗口前に到着しました。往路のフライトは遅延もなく、オンタイムで関空を出発し、9時半には韓国のインチョン(仁川)国際空港に着陸。入国審査などを経て、9時50分頃には到着ロビーに出ることができました!

日帰り韓国旅行"

関西国際空港第2ターミナルの国際線エリア

日帰り韓国旅行

機械を使ってチェックイン。預け荷物はないので、そのまま出国審査へ向かう

日帰り韓国旅行

搭乗ゲートからは徒歩で乗り込むスタイル

日帰り韓国旅行

機内販売もありますが、どうせならソウルでたくさん食べたいし、悩みどころ

用語解説 ピーチ
 ANAのグループ会社として設立されたLCC(Low cost carrier)。2012年3月に運航を開始し、2019年10月には同じANAグループのLCC バニラ・エアと経営統合。成田国際空港や関西国際空港を拠点として、国内外問わず路線を運行している。便名などに使われる2レターコードは「MM」で「桃(MoMo)」が由来。

 (次ページ:韓国到着後にまず準備するものは?)

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