20年ほど前は毎週のようにフリーソフト特集を執筆していたのだが、SaaSが普及するごとにフリーソフトを使う頻度が減ってきた。とは言え、今でもWindowsを快適に使うためにはなくてはならない便利ツールだ。
今回は、筆者が仕事で使うWindows 11 PCに導入しているフリーソフト10個を紹介する。もし、ニーズに合うようなソフトがあれば、ぜひ試してみて欲しい。
自分好みにチューニングしやすいブラウザー「Vivaldi」
https://vivaldi.com/ja/
ウェブページの閲覧だけでなく、様々なクラウドサービスを利用する際にも使うブラウザー。Windows 11標準ブラウザーのEdgeはとても高性能になってきているし、シェアトップのChromeも使い勝手がいい。筆者もいろいろなブラウザーを使っているものの、ここ数年はVivaldiをメインブラウザーとして活用している。
とにかくきめ細かくカスタマイズできるので、自分好みにチューニングしやすい。標準機能も豊富で、特にタブの動作を柔軟に設定できるのがありがたい。Chromiumで開発しているので、Chromeの拡張機能も利用できるのが○。
マルチアカウント対応ブラウザー「Biscuit」
https://eatbiscuit.com/ja
近年、仕事で多数のクラウドサービスを利用するようになってきた。メールにビジネスチャット、カレンダー、スケジュール管理、プロジェクト管理、ホワイトボード、請求管理、BIツールに各種SNSなど数えきれない。仕事とプライベート、本業と副業などでさらに多数のアカウントを運用している人も多いだろう。
パスワード管理ツールを使ったとしても、毎回ログインするのは面倒。できれば、ログインしたままタブを表示しっぱなしにしたいところだが、異なるアカウントでログインすると、他のタブがログアウトしたり、アカウントが切り替わってしまうのがネック。調べ物のタブに埋もれてしまうこともある。
Biscuitなら多数のアプリを登録し、隔離された状態で運用できる。つまり、同じウェブサービスに複数のアカウントから同時ログインしたまま利用できるのだ。仕事とプライベートを分類する機能もあるので、誤爆も防げる。調べ物はメインのブラウザー、アプリはBiscuitのように使い分けると便利だ。
音楽再生・ファイル形式変換ソフト「VLC media player」
https://www.videolan.org/vlc/index.ja.html
音楽や動画を再生するソフト。筆者は音声や動画のファイル形式を変換するのに活用している。音声認識サービスにアップロードするためにwavをmp3に変換したり、mp3のビットレートを落としてファイルサイズをコンパクトにしたり、動画から音声を取り出せるのが便利だ。
高性能な画像編集ソフト「GIMP」
https://www.gimp.org
フリーの高性能画像編集ソフト。画像の修正やリサイズ、フィルタの適用、レイヤーの操作など、多くの機能を搭載し、Photoshopレベルの高度な画像編集ができる。Windowsだけでなく、macOSやLinuxなどクロスプラットフォームに対応し、プラグインやスクリプトで機能を拡張することもできる。
使いこなすのには時間がかかるが、ネットで検索すればやりたいことの操作はすぐに見つかるので、画像編集の初心者にもお勧め。
ランチャーソフト「Orchis」
http://www.eonet.ne.jp/~gorota/
ダブルクリックするとメニューが現れるランチャーソフト。コンパクトに表示できるので、よく利用するアプリとフォルダを登録しており、作業の起点にしている。
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