最後に音楽CD、USBメモリー、カセットテープの音を聞き比べてみましたが、Bluetoothスピーカーでブラインドテストした場合でも、正直その差はよくわかりません。ただし、カセットテープでは無音時に「シャー」というごくわずかなノイズが聞こえ、また同じ録音レベルでカセットに録音しても、USBメモリーよりも音が小さくなっていました。
ただしカセットテープ録音時に録音レベルを上げると音が歪む可能性がありますので、カセットテープ再生時にボリュームを上げるという運用がよいでしょう。
CDからカセットテープがつくれる
非常に貴重な存在
さて恒例の主観的評価ですが、エモ度は100点満点中95点、レトロ度は100点満点中85点です。エモ度が高得点な理由はもう単純に音のよさ。前述のとおりオーディオ評論家とかでなければ、カセットデッキの音に十分満足できると思います。昭和に録音したオーディオライブラリーをお持ちの方は、「AD-850-SE」で当時の想い出に存分に浸れることでしょう。
レトロ度については、カセットデッキは搭載されていても、特にレトロ度を追求しているわけではないのでちょい低めです。見た目的にはボタン類を少なくすれば、昔の高級オーディオっぽい雰囲気になりますが、そうすると操作しにくくなりますよね。主観的なレトロ度としては85点ですが、とても使いやすいデザインだと思います。
カセットデッキ自体が絶滅危惧種となっている現在、CDからカセットテープが制作できる「AD-850-SE」は非常に貴重な存在。ポータブルカセットプレーヤー用の音楽ライブラリーを作りたいと考えている方には、絶対的にお勧めできる1台です。
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