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Core i7-13700+Intel B760+GeForce RTX 4070のパーツ選択

夏休みに組みたいっ!!  25万円の予算で満足度100点超えのゲーミングPC

2023年07月29日 13時00分更新

文● 石川ひさよし 編集●ASCII
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

気になるパフォーマンスを人気タイトルでチェック

 それでは組み上がったマシンのパフォーマンスを確認していきたい。MSI Centerのパフォーマンス設定はStandardとした。実際のプレイを想定すると、静かさとパフォーマンスのバランスがよいStandardがもっとも快適だと思われる。このスコアを見て、あるいは実際にプレイしたいタイトルのフレームレートを見て、さらなるパフォーマンスが欲しければ、Extreme Performanceを試してみるのも有りだ。

 まずは一般的なベンチマークから。CPU性能をみるCINEBENCH R23ではMulti Coreのスコアは3万ポイント目前。Single Coreもほぼ2000ポイントなので、ゲーミングパフォーマンスは申し分ない。また、PCMark 10ではStandardでのOverallスコアが8008と普段使いのPCとしても良好なパフォーマンスと言える。

CINEBENCH R23のベンチマーク結果

PCMark 10(Standard)のベンチマーク結果

 3DMarkのスコアを見ていこう。まずSpeed Wayのスコアからすると4K+レイトレーシングは重荷であるようだが、同じレイトレーシングテストでも解像度がWQHD(2560×1440ドット)のPort Royalならまずまずのスコアだ。レイトレーシングなしであれば、Time Spy Extremeのスコアもまずまず。DirectX 11かつ4KのFire Strike Ultraは1万ポイントを超えた。

3DMarkのベンチマーク結果

 ここから、重めのグラフィックスのタイトルで4Kプレイを目指すとレイトレーシングOFFかつ多少の画質調整、あるいはレイトレーシングONならDLSSを活用するあたりが想定される。一方、軽めのグラフィックス負荷のタイトルであれば4K&最高画質でも余裕で60fpsを超え、144fpsや240fpsといった高フレームレートでのプレイができそうだ。

 ではゲームベンチマークを見ていこう。まずはApex Legends。4K&最高画質設定でも平均139.6fps、1%Lowを見ても103fpsなので映像はなめらかだ。ゲーミングディスプレイをお持ちの方も多いと思われるが、おおむね144Hz対応あたりのスペックとの組み合わせがちょうどよいのではないだろうか。もちろん画質を調整すれば240Hz/240fpsあたりを目指すこともできる。

Apex Legendsのベンチマーク結果

 次はBLUE PROTOCOL。4K&最高画質でのスコアは10731ポイントだった。同ベンチマークではフレームレートも取得できるが76.138fpsだったので問題ないパフォーマンスと言えるだろう。

BLUE PROTOCOLのベンチマーク結果

 Diablo IVは4K&最高画質設定で103fps。1%Lowも86.3fpsと高めだった。そこまでモンスターが多くはないシーンで計測しているのでやや高めのフレームレートが出る傾向だが、60fpsに対して大きな余裕があるので快適さでは大丈夫だろう。

Diablo IVのベンチマーク結果

 VALORANTは統合GPUでもプレイ可能なタイトルなので高性能GPUを搭載する今回の作例なら4K&最高画質設定でも平均268.8fps、1%Lowも163.4fpsと余裕だ。4Kゲーミングディスプレイは高価なので多くの方がフルHDやWQHDゲーミングディスプレイあたりをご検討されていると思われるが、そのディスプレイのスペックをフルに引き出してなおあまりあるパフォーマンスと言える。

VALORANTのベンチマーク結果

 参考までにこれもよく比較に用いられるFINAL FANTASY XV WINDOWS EDITIONベンチマークのスコアも紹介しておこう。4K&最高品質で7558ポイント(快適)とプレイ可能なスコアであり、より高く安定したフレームレートを望むなら4K&軽量品質やWQHD&最高品質あたりが狙い目になる。

FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITIONのベンチマーク結果

 また、ベンチマーク中の各部の最大温度(User ScenarioでStandard設定時)はCPUがCINEBENCH R23時で70℃、GPUが3DMark時で77.5℃だった。PL1&2にある程度制限をかけている状態だが、上記のとおりパフォーマンスは十分であるし、負荷時の動作音もそこまで高くない。もちろん、簡易水冷クーラーを24cmクラスから36cmクラスに引き上げればさらに冷却性能Up、静音性Upになると思われるが、構成的にはフロントに12cm角ファンを1基追加するだけでも(とくにGPU温度が)変わってくると思われる。

ギリギリ25万円台。この性能とデザインなら満足度は100点超え?

 パーツ選びのポイントから始まり、組み上がりのデザイン、そしてパフォーマンスを紹介してきたが、では予算枠は実現できたのか。あらためて今回用いたパーツとこの企画進行時点での実売価格を表にまとめたのでご確認いただきたい。

25万円PCのパーツ構成
CPU Intel Core i7-13700 5万5180円
マザー B760 GAMING PLUS 2万7432円
メモリ Crucial CT16G56C46U5 DDR5-5600 16GB×2枚キット 1万4980円
グラボ GeForce RTX 4070 GAMING X TRIO 12G 10万989円
SSD SPATIUM M461 PCIe 4.0 NVMe M.2 1TB 7980円
クーラー MAG CORELIQUID M240 1万3980円
電源 MPG A850G PCIE5 2万2608円
ケース MAG VAMPIRIC 300R 1万4218円
合計 25万7367円

 このとおりOSのWindows 11やキーボード、マウス、ディスプレイ等周辺機器は含まないが、25万円台にはなんとか収まっている。毎年パーツの世代が上がっているとはいえ、おそらくコロナ期の2年、3年前だったら同様の構成も30万円はくだらず、一方で性能は当時よりも向上していると思われる。仕事柄、予算を決めた作例をすることが多いが、コロナ期はあれもこれも高価で妥協に妥協を重ねることが多かった。今はかなり選択肢がある。世間のムーブメントとは逆を行く格好だが、この夏、休みと予算のある方は是非とも自作PCにチャレンジしていただきたい。

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