アドビの生成AI「Adobe Firefly」
ついに日本語プロンプト入力対応(7月12日)
英語のみに対応していたFireflyが日本語などにも対応。Fireflyは企業などでも比較的安心して使えることを目指した生成AIであり、ある意味で本命の1つと言える。
ただ、ウェブ版はある意味「お試し」。本命は、今後出てくるAdobe Expressやデジタルマーケティングサービスである「Adobe Experience Cloud」と統合されたツールが出てきた時。そうすると、大量のデジタルマーケティング素材をFireflyで高速に生成し、効果検証しながら運用する時代がやってくる。
マスク氏、新AI企業「xAI」を設立
目的は「宇宙の本質を理解する」こと(7月13日)
なにをやるかはさっぱりわからないが、OpenAIと袂を分けたイーロン・マスクも結局は汎用人工知能(GAI)の開発に向かうことになる。Twitterよりもこっちがやりたくて、そのデータとしてTwitterの対話データを使いたい……ということなのだろう。
グーグルのチャットAI「Bard」
音声読み上げなど新機能追加(7月14日)
グーグルは生成AIについて、他社以上に「マルチモーダル」を重視している。テキストで命令を与えて文章で答えを返すだけでなく、画像や音声の入力、出力自体のマルチメディア化が重要と考えているわけだ。
この辺はグーグルだけの考えというわけではないが、ユーザーの「コパイロット(副操縦士)」として働くには、コーディングから画像生成、画像認識に音声対話など「人間が扱うもののすべて」をカバーする必要がある、という話だ。
LLMを使った生成AIは現状エンジンしかない自動車のようなものであり、マルチモーダル化は「車体を得始めた」こと、とも解釈できる。
OpenAI、AP通信と提携し
過去ニュースをトレーニングに使用(7月14日)
この話、ニュース生成などに向けた動きという部分もあるだろうが、特にOpenAIから見ると、また別の話もありそうだ。
それは「質の高い学習用文章データをいかに集めるか」という点。LLMの規模は拡大を続けるが、問題は「質の高い学習データがないと質は上がらない」ということ。いわゆる「garbage in garbage out(ゴミを入れるとゴミが出る)」につながる話なのだが、今後生成AIで作られた質の低い文章がネットに拡散すると、その再学習で質を上げるのは難しくなる。
質の良いデータの生成には時間がかかる。だから、マスメディアの過去記事はとても大きな学習資産になるのである。
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